本日はたくさんの方が参考にしているスピード指数ついて少しお話したいと思います。

巷に氾濫しているスピード指数とは、全く役に立たないかもしれません。
正しく言いますとスピード指数だけを重要視するのは危険だということです。

そもそもスピード指数の高い馬は成績もいいことが多く人気通りになりがちです。

スピード指数が氾濫している。

「○○式スピード指数」というものは誰もが一度は目にしたことがあると思います。

また悪質な会社や業者になると本や高額ソフトを購入させているところもあると聞きます。

簡単にスピード指数を説明します。

スピード指数はレースの時計・ラップの評価を適切に行うものであると考えられます。

競馬は競馬場・馬場状態・天気・開催日程等様々な要素により時計の価値が変わります。

同じ時計であっても全く価値が異なります。

これを適性に評価するためにその日の平均時計・クラス等から基準となる時計をきめて、その基準からどれくらいのズレがあるかを数値化したものがすなわちスピード指数となります。

スピード指数は時計を評価する上では非常に便利な方法であると考えられます。

私もレースの内容を分析する上でスピード指数は使わないものの前後のレースの時計を参考にして各馬の能力分析をします。

スピード指数はただ単に条件が異なるのに距離が同じというだけで持ち時計を比較した競馬予想よりも遥かに便利であると考えられます。

従いこのスピード指数を予想の「ファクター」にすることは一応有用ではあります。

しかしながらこのスピード指数も万全ではないのでこれに頼りすぎることは致命的過ちです。

なぜならスピード指数はそのレースの時計の価値を数値化しただけにすぎないからです。

そのレースの展開・通ったコース取り等のその他の要素を一切考慮していません。

競馬の馬は展開も考慮しなければならないので、毎回同じスピード指数で走ることありえません。

こうしたものをあたかも完璧な計算方法であるように宣伝する予想屋が多いことは酷く嘆かわしいです。

特に逃げ馬や気難しい馬は条件が嵌った時には全能力を発揮できるが条件が適さない時には100のうちの30も発揮できない。

そのような馬をスピード指数では見つけることが大変困難です。

また同じレースでは先着した馬が当然スピード指数が高くなります。

スピード指数の高い馬は成績もいいことが多く人気通りになりがちです。

競馬で儲けるには人気の無い実力馬を見つける必要があることからスピード指数だけでは競馬で儲けるのは困難であると言う結論に達します。

もっとも競馬予想のファクターとして使えば何ら根拠がないデタラメな予想にくらべれば遥かに有用ではあります。