今年は新潟で行われるスプリンターズS。２００２年以来のG１開催になりました。


準オープンの番組ですら少ない芝１２００で何を注意して馬券を買えば良いか。
枠による有利不利や脚質について考えてみました。


新潟芝１２００は内回りで直線は平坦のコースです。勘の良い方は
この情報だけで内枠の先行馬が有利ではと考えてしまうでしょう。
先週、セプテンバーSで内枠のルチャドルアスールが逃げ切ったことで
よりそういう先入観が出てくると思います。


ところが決して内枠（馬番５番以内）の先行馬は有利ではないのです。
芝１２００では２００８年以降、１０００万条件以上のレースで
頭数が１６頭以上揃った時は３着にも入っていません。
頭数が１２頭以内レベルでペースがあまり速くない時か
馬場が悪い時にしか残れていないのです。


この内回りコースは平坦とはいえ、ローカルでは中京に次ぐ２番目に長い直線で
中山よりも京都の内回りコースよりも長いのです。そして年々馬場を柔らかく
している傾向にあり、中京ほどではないにしても荒れてきた内の馬場で残るのは
容易なことではないように思われます。


ではなぜ先週のルチャドルアスールが逃げ切れたのか。最内を通ってロスがない
競馬ができたことよりもこの馬はダートで良績をあげるパワータイプの消耗戦に
強い馬だったことが好走の要因と考えます。芝で先行するスプリンターは基本的には
速い時計を出してスピードで押し切るタイプがほとんどですよね。それなので
快速タイプの逃げ先行馬が内枠に入った時は危険と見ておく方が良いと考えます。


ただ、今年出走予定の逃げ先行馬でコパノリチャードやハクサンムーン、
エーシントップなど力のいる馬場でも対応してきそうな馬が多いので
内枠に入っても１頭くらいは３着に入ってくる可能性はあるかもしれません。


内枠に入った差し、追い込み馬も苦戦傾向です。この開催でもロスなく内を突いて
走っている有力馬が伸び切れず負けるシーンがありました。内枠は４から６番手
レベルで競馬ができる馬が残るパターンもありますが展開が速そうなこのレースでは
内枠の馬は軸にせず押さえまでが妥当かもしれません。


新潟芝１２００は外目の枠から中段よりも前目で競馬が出来る馬がよく馬券に
絡んできます。外外と馬場の良い所を通る馬の方が有利ということでしょう。
では外に入った馬でどういうタイプを狙うべきか。


馬場が良いとしても外は距離ロスになるので上がりの速い瞬発力は必要不可欠と
言えるでしょう。この新潟でリンクしそうなコースは札幌、小倉だと思います。
特に直線の短い札幌で速い上がりで好走した馬は要注意でしょう。


先週セプテンバーSで２着だったゴーハンティングは前走札幌１２００で出遅れながら
上がり３４秒１の上がりで２着に好走していました。スプリンターズS出走予定馬では
レッドオーヴァルがよく似たパターンではないでしょうか。


他のステップの有力馬も見ておきます。


２００２年にビリーヴが勝った時は前走セントウルS（阪神１２００）でした。
リトルゲルダが今年のセントウルS勝ち馬ですが前々走で新潟１２００とリンクする
小倉でも勝っています。しかも小倉ー阪神連勝のステップはビリーヴと同じです。
ただリトルゲルダはこの２戦共に最内枠からロスのない競馬で好走しているので
G１で厳しい流れの競馬に対応出来るかの不安は残りますね。


函館で３４秒前半の上がりと前走新潟直線競馬で強い競馬だったセイコーライコウは
新潟１２００も過去に勝っており時計のかかる芝でも走ります。アイビスSで不利な
内枠から勝っていて外枠に入ればもっと差がついていたと思われます。


北九州記念では６着に終わりましたがベルカントはこのコースに相性の良い
サクラバクシンオー産駒です。CBC賞では逃げ粘れませんでしたが抑える競馬も
できる馬で平坦の新潟は向くと思われます。外枠時に能力を出せる馬が多い
サクラバクシンオー産駒なので外に入った時は注意が必要でしょう。


ハクサンムーン、コパノリチャードが人気になりそうですが前はかなり
速くなりそうな今年のスプリンターズS。
より外の瞬発力のある馬が有利と言えそうです。


個人的にはセイコーライコウに注目しています！
G１だけにかなり馬場を作ってきそうで土曜日の馬場傾向は注目した方が良いでしょう。




























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