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2019年07月14日 11時30分 発行
CLUB☆勝つ競馬!
今週の函館記念は会員限定の配信はお休み。個人的に函館記念はロマンで馬券を買いたいからだ。

◎ステイフーリッシュ!

新聞などでも記事になっており、一時は1番人気になっていたが、◎に騎乗するのは、まだ重賞未勝利の中谷雄太騎手(39)。かつての“お手馬”との10戦ぶりのコンビ復活、もし勝てばデビュー22年目での重賞初制覇となる。

昨年4月8日の福島5Rで落馬負傷。第1、第2頸椎骨折などの極めて深刻な重傷。中谷本人は「まともな生活に戻れたら御の字で、まさかまた馬に跨がれるとは思っていなかった」ほどの大怪我だったのである。「脛椎の損傷箇所があと何ミリかずれていたら半身不随で一生立てなかった」とも言われる。

そんな重傷から、地獄のリハビリを経て騎手復帰まで約7か月半。その間にステイフーリッシュの主戦の座は当然彼の手を放れてしまったわけである。
しかし、師匠の矢作師とオーナーは「とにかく中谷で重賞を勝ちたい!」という思いで、中谷へステイフーリッシュの手綱を託す。さらに矢作厩舎スタッフらが総力を挙げて「中谷を絶対に‘’男‘’にする!」との合言葉の元、渾身のサポートを行っている。

「(ステイフーリッシュを)戻してもらえたのは矢作先生とオーナーのおかげ。去年の今頃は病院でリハビリしていた。その1年前を考えたら、幸せこのうえありません。絶対に勝って先生やオーナーに恩返ししたい!勝てるならジョッキーを辞めてもいい!」と中谷騎手。

実は今回の乗り替わりは昨年の日本ダービーの時から、車イスの中谷に対して矢作師から「リハビリから復帰して、来年はこの馬で重賞を獲るんだぞ!絶対にオレがお前に重賞を獲らせてやる!」と激励の言葉があったという。まさにその一年越の約束の乗り替わり、約束の舞台となるのである。

セレクトセール会場にいた前日(8日)深夜に函館に入り、9日朝にWコースでキャンター約1周の調教。その後は再びセール会場へ戻るなど、ハードスケジュールも辞さない中谷。今回中谷は付きっきりでステイフーリッシュの仕上げを行っており、その並々ならぬ執念が伝わる。

もしかしたら、中谷は今回も重賞は勝てないかもしれない。馬券は外れてもいい。とにかく今回は中谷=◎ステイフーリッシュの単複一本!

中谷涙の勝利ジョッキーインタビューを、自分も涙して観たいと思っている。もちろん、矢作師や厩舎スタッフ、オーナーの涙の祝福もそこにはあるはずだ。

そんなわけで、今年の函館記念は中谷渾身騎乗の◎ステイフーリッシュと心中する。
          
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