【調教診断】 1・トーセンラー A+ 栗東坂路併せ一杯。併走馬を後ろから追走。非常に素軽く力強い脚捌きで駆け上がる。 前走時より更に前肢の高さが目に付く走法で、地面への着地時間がこれまでにない短さ を感じる。これは文句ナシに良い。 2・ヴィルシーナ B+ 栗東CW併せ一杯。頭をグッと低くして走っており、前走の調教時より四肢の伸びや前肢 の高さ、前捌きの素軽さも増している。前走よりはずっと良い状態。 3・ワンアンドオンリー A+ 栗東坂路併せ末強目。力強さが一走増した走りで四肢の伸びも前走時から一段と柔らか くなっている。調教は走らないこの馬にしてはやけに素軽さと前肢の高さが目に付いた 。何よりヨレながら走っていた前走時の調教とは打って変わり真っ直ぐ走っているのは 必要な筋肉が身に付いた証拠。間違いなく今秋一番のデキ。 4・ジェンティルドンナ C- 栗東坂路併せ一杯。前走時は単走ながらも回転力があった走りと比べると、今回は少し 脚捌きの鋭さが落ちている印象を受ける走り。スピード感が少し見劣っていることから もピークは前走だったか。 5・ラキシス B 栗東坂路併せ一杯。珍しく坂路で最終追い切りとなったが、牝馬らしく少し力強さはな いものの切れのある走り。首が少し高くなっている走りが割り引き材料だが、前走時の デキはキープしている。 6・トゥザワールド B+ 栗東CW併せ一杯。重さを感た前走の走りに比べて随分と素軽くなっている。相変わらず 頭が高い走法ではあるが脚捌きも力強さがある。 7・ラストインパクト B- 栗東CW単走強目。4角まで逆手前で走っていたが直線では前捌きに力強さがあった。前 走時と比べても遜色ない動きではあるが、走りそのものはやや上へ向いた走りで推進力 が一歩足りない印象がある。 8・メイショウマンボ C 栗東坂路単走馬なり。前走時より前捌きの素軽さが増した走りになっており、馬自身の 体調は決して悪くはない。ただ昨年のように力強さは感じられない。 9・ウインバリアシオン C- 栗東CW併せ一杯。実戦を想定してかムチを入れての一杯追い。前走が恐る恐るの走りだ ったことを考えれば良化は見込めるが、天皇賞・春のように四肢一杯に伸びた走りは見 られない。 10・フェノーメノ A+ 美浦南W単走G前仕掛け。秋2戦は重さが残ったり頭の高い走りが目立ったりであったが 、今回は見事一変しており、前捌きが非常に素軽くなってきた。走りにスピード感があ り、ストライドも前走と違ってかなり大きくなってきた。四肢の伸びが素晴らしく頭の 高さもない。今回のデキは本物と見る。 11・サトノノブレス B+ 栗東CW併せ一杯。天皇賞・秋の時と比べて大トビであるが四肢の回転力が増した印象を 受ける。少し頭が高い走りが難点であるが前捌きも力強く推進力がある。 12・デニムアンドルビー B 栗東CW併せ馬なり。行きっぷり良く末もしっかり伸び、首を上手く使って前捌きにも柔 らかさがある。デキは平行線。 13・エピファネイア A- 栗東CW単走強目。前走と同じく上がり重点の調整で、手前の変える早さも目を見張るも のがあった。ただ、前走ほどの迫力は感じられなかった。デキは良い意味で平行線で維 持している。 14・ゴールドシップ B 栗東坂路併せ一杯。1週前は舌を出して集中力に欠ける走りをしてスピード感も感じら れなかったが、今週は少し頭の高い走りではあるがスピード感ある走りを見せた。ただ 、宝塚記念の時と比べると胸前の筋肉の厚さが薄くなって体の横幅は小さくなっている 点は大きな割引。 15・ジャスタウェイ A+ 栗東坂路併せ末強目。1週前追い切りでゴールドシップを煽り力強い脚捌きを見せて坂 路を駆け上がる。今週は上がり重点の追い切りも、回転の速く素軽さ溢れる脚捌き。前 走の悪かった状態とは劇的に変わっている。 16・オーシャンブルー D- 栗東CW単走一杯。朝の走りやすい馬場状態であったがスピード感が足りない。前走時よ りは体調が上がっているとは思うが、2年前の有馬記念時はもっと動きが良く見えた。