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2014年12月28日 11時00分 発行
有馬記念レース予想
【展開】
 今回は前走と比べてデキが違うヴィルシーナだが、行く馬も見当たらず押し出される
ようにハナを切ると見る。好枠を得たジェンティルドンナは、ヴィルシーナを前に置い
てインベタから番手を死守する競馬。非常に器用な競馬をするラキシスもジェンティル
ドンナと並んで好位追走する。初の古馬相手の一戦となるトゥザワールドもラキシスの
外でやや遅れる形で並んで好位から追走する。壁を作りたいエピファネイアだが、ラキ
シスが内を死守すると中には入れず外を回る競馬の可能性もある。
 中団からはジャスタウェイが追走するが、外目の枠ということからも、最初の直線ま
でには内に入れてくる。7番枠のラストインパクトは菱田騎手が中山競馬場での騎乗は
初めてと言うこともあり、5・6の直後に付けてジェンティルドンナの動きを見ながら
併せて仕掛けてくる位置取りか。フェノーメノもラストインパクトの直後から脚を溜め
る競馬をする。
 最内1番枠を選んだトーセンラーはインピッタリに脚を溜める競馬をすると思えるが
、マイル戦を出走した影響を考えれば、意外とジェンティルドンナの直後に位置してい
る可能性は捨てきれない。ウインバリアシオン・オーシャンブルーは直線に賭ける競馬
をすると思えるが、ワンアンドオンリーは鞍上横山典騎手と言うことからも、内枠では
あるがポツンと最後方から脚を溜めに溜める競馬も十分にありえる。
 
 
 
【予想】
◎15・ジャスタウェイ
 前走のジャパンカップは2着に敗れたが、あの状態で2着に好走したことに驚かされ
た。前走時の評価は『切り評価』であったが、それは調教時の走りを見た人はほとんど
の人が切り評価にしたと思う。それほど状態は悪く見えた。それは今になってもあの時
は状態が悪かったと思っている。それでも2着に好走したのは、この馬の地力が抜けて
いたとしか思えない。実力が遥か高みにいる馬であり、さすがは世界1位の評価を守り
抜いているだけの馬でもある。状態が悪くても走れば次元が違うから好走できてしまう
所まで高みにいる馬である。
 そんな馬が、前走を使われて別馬の如くガラリ一変している。調教の動きが前走時は
どう見ても厳しいと思えた状態だったが、今回はどう見ても絶好調時の動きに戻ってい
た。昨秋の天皇賞・秋で劇的に変身したのがこの馬であるが、その時の調教があまりに
も素晴らしい状態に見えた。その時と比べても今回の方が動きがしなやかで柔らかく力
強さに溢れている。調教欄にも記載したが1週前の追い切りでは、緩慢な動きをしてい
たゴールドシップを尻目に、力強い脚捌きで駆け抜けていた。今週は息を整える程度で
あったが、スピード感が抜群の走りで素軽さに溢れた走りをしていた。これだけ劇的に
状態が良くなっているのであれば、前走以上のパフォーマンスを期待したくなる。
 中山コースで外枠は不安視されている所もあるが、今年の中山記念を見る限りは非常
に器用な勝ち方であった。今回もエピファネイアが前へ行くことが予想されるので、む
しろ立ち位置としては競馬がしやすいはず。後は鞍上の福永騎手に期待する。今回はこ
のレースを最後に引退となるが、一部では出走奨励金を目当てにした出走で本気で取り
に来ていないとまで言われている。実際、今年からファン投票上位馬に出走奨励金が交
付される。種牡馬入りを前に無理をせずとも出走するだけで1000万近い賞金が手に
入るのである。しかし、このオーナーを見る限りは目先のお金に飛びつくような人には
思えない。勝ちに来たと判断したい。
 
○3・ワンアンドオンリー
 今秋の神戸新聞杯を勝った時は、ほとんどの人が二冠は堅いと信じたことだろう。し
かし、菊花賞は外枠で流れに乗れないまま9着に敗れた。巻き返しを図ったジャパンカ
ップでも7着に敗れたことからも真の一線級相手では並の馬という烙印を押されてしま
った状態のダービー馬という世間での評価だろう。しかし、そのジャパンカップの内容
は、いろんな意味で大きな進境を見せての7着であり、決して悲観する内容でもなかっ
たと見ている。
 そのジャパンカップは、前を走っていた外国馬の故障の煽りを受け、大きく外へ出す
競馬となった。この不利はパトロールビデオを見てみないとわからないと思うが、不利
を受けてリズムを崩してからも末脚を伸ばした内容はむしろ評価できる。通常リズムを
崩した後は、戦意喪失したり走る気をなくしたりしてまともに競馬に参加できる状態で
はない。特にこういったレベルの高いG1ともなれば、少しのミスが1秒も2秒も大きく
差が付くものである。それを考えれば前走の不利がありながら、直線で大外から伸びて
きた内容は見直しできる。
 そのジャパンカップ後で急激に変わってきたのは3歳馬の若さがなせる業といえるだ
ろう。とにかく調教での動きが一気に柔らかさを増した走りになってきた。普段調教は
あまり走らない馬である。以前は煽られ気味で走っていたダノンメジャーと併せて、別
馬のように芯が通った走りで力強さに溢れて尚且つ素軽さが出ていた。前走の古馬と初
対戦したことが大きな経験値になったのではないかと見ている。この今の素晴らしいデ
キと思える状態なら古馬相手に通用するはず。
 この馬、ダービーを勝っている為か東京巧者のイメージが付いている人も多いだろう
が、むしろ東京コースは苦手の部類に入るのではないかと見ている。2歳時には阪神で
2勝し、時計が掛かる馬場の方を得意としている印象があった。中山は弥生賞と皐月賞
の2度走って、2着4着と好走しているが、どちらも後方から追い込んでのものであっ
た。その当時は馬自身がまだ体が成長途上だったため、スタート後に置かれて追い込む
競馬になっていた。しかし、今の素晴らしいデキで3番枠を考えれば、好位付けから抜
け出しも可能だろう。鞍上が横山典騎手ということを考えれば後方からの競馬をするこ
とも考えられるが、どちらにしろ好枠を利用しない騎乗はしないと見る。
 
▲1・トーセンラー
 有馬記念というレースの質はマイラーでも十分に足りてしまうレースである。それは
トリッキーな中山芝2500mというコースは誤魔化しが利きやすいコースだからであ
る。過去にはダイワスカーレットやダイワメジャー、古くはトゥザヴィクトリー・ダイ
ワテキサス・サクラチトセオー・オグリキャップといった馬たちが馬券圏内に好走した
のは、6つのコーナーを上手く使って距離を誤魔化したレースだったと見ている。20
00m前後がベストの馬たちが好走するレースでもある。
 マイルの距離が少し短いのはわかっていたことで、それでも昨年は圧勝した。今年は
差して届かず4着に敗れたが、それはスピード勝負になってしまったマイル戦では忙し
かったのはレース振りを見ても明らかであった。今回はそこから一気に距離が伸びてい
るので嫌われているが、本来は2000m前後で好走する馬であり、通常のマイラーが
一気に距離延長するのとは訳が違う。菊花賞で3着し、天皇賞・春では2着に好走して
いる。いくら京都巧者とはいえ単純なマイラーでは不可能でありスタミナは十分に秘め
ている。コーナー6つのコースで最内枠を選んだ武豊騎手。脚を溜めて一気に開放する
には打って付けのコースである。中山は2戦して2着1回着外1回であるが、その着外
はネコパンチが逃げ切った重馬場であり、良馬場であればコースに適性がないとは言い
切れない。
 そして今回、調教での動きが素晴らしいデキに見えた。ここ1番の仕上げには定評が
ある藤原英昭厩舎であるが、それにしても今回の調教での動きは父ディープインパクト
を彷彿させる素晴らしい仕上がりであった。以前、武豊騎手が『この馬が1番ディープ
インパクトに似ている。』という話をしていたが、最後の最後で調教の走りは父ディー
プインパクトのように、地面へ蹄が着地している時間が非常に短く感じる素晴らしい走
りであった。研ぎ澄まされた今のデキであれば人気馬を凌駕してもおかしくない。
 
△10・フェノーメノ
 今秋は精彩を欠いた結果になって、天皇賞・春を勝ったことも忘れてしまいそうなほ
どである。しかし、2度競馬に使われていよいよガラリと変わってきた印象を受けたの
が今回である。休み明けの天皇賞・秋は走れる状態かと思っていたが、全く競馬に参加
できずに終わった。次のジャパンカップは外枠だったことと岩田騎手の消極的な騎乗も
手伝って厳しい競馬を強いられたが、最後はそれなりに格好をつけた形であった。
 さすがにこのままでは厳しいが、その後はガラッと変わったのは今週の調教を見れば
よくわかる。秋2戦は重さが残った脚捌きで走りも頭が高くなっていたのだが、今回は
秋2戦と比べてもス軽さが増した走りとなっていた。元々は使われつつ良くなってくる
馬だっただけに、秋2戦を使って漸く本調子に戻ってきたと見た方が良いだろう。逆の
見方をすれば秋の凡走はまともに走っていないので消耗度はどの有力馬よりも少ないと
も考えられ、活力を温存できたと見て良いだろう。
 また、3歳時は東京コースで結果を残していた馬であったが、古馬になって天皇賞・
春を連覇するなど、馬自身も得意のコースが微妙に変化してきた可能性がある。今は左
回りよりは右回りの方が良い。今のフェノーメノには東京コースは合わず、右回りのコ
ースでこそ力を発揮できる舞台だと見る。
 
△13・エピファネイア
 前走はかなり強い競馬で圧勝した内容は素晴らしいの一言である。前走は完璧に仕上
がっていたが、鞍上のスミヨン騎手に大きな不安(母国で肋骨骨折して無理をしての騎
乗という話があった。)があったが、それを覆すだけの状態の良さが馬にはあった。要
は鞍上の不安を馬の能力が吹き飛ばしたといった所だ。能力だけで言えば現役でも1・
2を争うほどである。
 前走で仕上がっていたので、調教での動きは良い意味で前走から変わっていない。今
回のポイントは再度鞍上変更となったことと、壁が作れない外枠で力を発揮できるかの
2点だろう。個人的にはスミヨンクラスの騎手でないと、この馬を制御することは難し
いのではないかと見ている。川田騎手はどちらかと言えば豪腕のイメージがあり、スミ
ヨンのように先行して前に壁を作って折り合うのは難しいのではないだろうか。もちろ
ん勝っても不思議はない能力があるが、枠順を考えれば前半は折り合い面で相当なスタ
ミナロスが出ると見る。そのロスが最後にどれだけ響いてくる科だろう。あまりにも外
過ぎることは大きな割引材料と見る。
 
△7・ラストインパクト
 菱田騎手はこの有馬記念が中山芝コース初騎乗となる。その初騎乗が1つのポイント
となりそうだ。通常ジョッキーが初コースに乗ると、どの馬かの後ろにピッタリ付いて
行く競馬をするそうだ。仕掛け処を間違えてもいけないためであるのだが、例えば有力
馬の後ろに付ける競馬をして、有力馬が仕掛けた後に一呼吸置いて追い出すのがセオリ
ーである。今回の枠順を考えれば、ジェンティルドンナの後ろに付けての競馬になるの
ではないかと見る。抜け出したジェンティルドンナの後ろから追いかける競馬ができれ
ば十分に勝負になる。今年重賞を3勝しているように、本格化の兆しがあるだけに好レ
ースが期待できると見る。
 
△6・トゥザワールド
 前走は明らかに距離が長く参考外の一戦と考えて良いだろう。頭の高い走法ではある
が京都や東京よりは急坂がある中山コースは合っている。特に春の時点では弥生賞に勝
って皐月賞でも2着に好走した。器用さがある馬なだけにトリッキーなコース形態で動
きたい時に動けるのは何よりも有利である。鞍上がビュイック騎手に乗り替わるが、前
日に騎乗停止となり来年の短期免許交付も怪しくなった状況を考えれば、ここは是が非
でも勝ちたい所だろう。
 
×14・ゴールドシップ
 凱旋門賞では見せ場なく敗れたが、その後は帰国して有馬記念一本に絞って出走して
くる。本来であれば得意の中山では是が非でも抑えておかなければならない馬であるが
、調教欄でも記載したが宝塚記念と比べて馬体に厚みがなくなった点が気になる。今週
の調教は非常に良い動きではあったが、先週がジャスタウェイと併せても全く見るべき
所がなく、まだまだ仕上がり途上の印象を受けただけに、1週間で変わってはきたがそ
こまで信頼を置ける状態ではないと判断した。昨年は悪い状態の中でも3着に入ったが
、3着といっても勝ち馬から8馬身も離された3着である。昨年より良い状態ではある
が手放しに飛びつけないと見て今年も3着付けとする。
 
×2・ヴィルシーナ
 良くも悪くもこの馬次第で変わってくる可能性がある。おそらくこのメンバーに入れ
ば先手を取って逃げる競馬になるだろう。自身のペースで競馬ができれば宝塚記念のよ
うに再度粘り込みも可能である。エリザベス女王杯は状態が悪く、最初から捨て駒にし
ての有馬参戦。波乱があるとすればやはり逃げ馬であろう。
 
 
 
【結論】
 調教を見た印象ではジャスタウェイ・トーセンラー・ワンアンドオンリーは甲乙が付
け難い。
最後はやはり地力が最上位のジャスタウェイが優秀の美を飾ると見る。
後は福永騎手がしっかりエスコートするだけだ。
 
馬券はそれぞれの券種を買われる場合の買い目を提示しています。
 
 
<馬連>
15-3   25%
15-1   15%
 3-1    5%
 3-10   5%
15-10  15%
15-13  20%
15-7   10%
15-6    5%
 
 
<三連複・三連単> 
フォーメーション
1着15・3・1
2着15・3・1・10
3着15・3・1・10・13・7・6・14・2
  
 
【下記の馬が勝つための条件】
有馬記念は切り馬の評価として取り挙げるのではなく、競馬ファンがそれぞれの思い入
れがある馬が勝つためにはどういう形になればチャンスがあるかを探ってみます。
 
4・ジェンティルドンナ
決め手勝負になった方が良いタイプである。ヴィルシーナが残る展開になれば牝馬特有
の切れを生かせば好走は可能と見る。4枠という好枠を得ているのは何とも不気味であ
る。
 
5・ラキシス
非常に競馬上手な馬で牡馬相手でも引けを取らない。外から内へ入りたいエピファネイ
アをブロックして自身が内の好位を追走できた時、器用さを生かせば好走は可能だと見
る。
 
8・メイショウマンボ
昨年は強い内容で牝馬G1戦線を勝って来たが、今年は精神的な脆さが出てか不振が続い
ている。やはり精神的な余裕が出てきた時は牡馬相手でも通用すると見る。
 
9・ウインバリアシオン
昨年はオルフェーブルの2着で、今年も日経賞を勝っているように中山2500mは得
意舞台。その後は金鯱賞で見所がなく敗れてはいるが、前走を使ったことで今年の春時
期の状態に戻っていればチャンスはある。
 
11・サトノノブレス
天皇賞・秋ではエピファネイアと差のない競馬をしている。その後は有馬記念のステッ
プレースとして相性が良い金鯱賞で2着に好走している割に大きく人気を落としている
。穴はこの馬か。
 
12・デニムアンドルビー
久々も右回りでどこまで詰めることができるか。天皇賞・秋は不利がありながらもエピ
ファネイアと差のない競馬をしているので実力差はない。ヴィルシーナが速い流れで引
っ張ったときはチャンスが来ると見る。
 
16・オーシャンブルー
2年前の2着馬で今年も中山金杯を勝っているように、この冬時期の中山コースは得意
としている。前走は見所がなく敗れているが、それは昨年も金鯱賞で見所がなく敗れて
金杯で復活している。ローテーションとしては何とも不気味。
          
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