こんにちは。 ご愛読頂きまして、誠にありがとうございます。 この号では新潟競馬場で行われる電撃の直線1000m戦。 「アイビスサマーダッシュ」について解析します。 ご参考になれば幸いでございます。 ☆7/22(日) 第2回新潟第4日11R 第12回アイビスサマーダッシュ(G3) 芝・直1000m 別定 【有力馬情報】 ◎ビウイッチアス フィリーズRで2着しながら桜花賞に向かわず、次走にマーガレットSを選択した短距離志向。 古馬との初対戦となった1200mのバーデンバーデンCを快勝し、一層その感を強くした。 50kgのハンデに恵まれたことは確かだが、今回も51kgで出走できる。 直線競馬は初めてでも初勝利を新潟で挙げているように平坦馬場は向く。 重賞制覇へ。 ◎ハクサンムーン 1000万下とはいえ、これも初の古馬相手で5馬身差の快勝。 スタートの悪さが災いしていたが、ようやく本来の能力を生かせるようになった。 直線競馬でそのスピードは脅威に。 自己条件のプランもあるが、53kgでレースはしやすいはず。 ◎エーシンヴァーゴウ 昨年の勝ち馬で当コース2戦2勝。 その後セントウルSを勝ち、スプリンターズSで3着の実績が光る。 休養前、精彩を欠き、海外遠征帰りの難しさもあるが、立て直して馬体回復は見込める。 昨年より1kg重くなるが、55kgなら問題はない。 この舞台なら反撃可能。 ◎パドトロワ サマースプリントシリーズ初戦の函館スプリントS4着に復調の兆しが窺えた。 昨年は北海道戦で活躍したが、今年は新潟へ矛先を向けてきた。 涼しい函館で調整され、いい状態で出走できそう。 スプリンターズS2着の底力は軽く扱えない。 ◎エーシンダックマン ハナを譲ったことがなく、ダッシュ力は現役屈指。 スピードだけでは勝てないのが直線競馬の難しさだが、1000mはプラスに働きそう。 CBC賞は休み明け以上に道悪でスピードをそがれた。 良馬場なら。 ◎アポロフェニックス 短距離重賞の常連で、アイビスSDは昨年3着の良績を残している。 その後オープンのオパールSを勝ち、7歳になったが極端な衰えはないはず。 ひと息入れた効果が出れば。 ◎アフォード 直線競馬(1.1.1.0)の安定感。 前走、準オープンの駿風Sを勝ち、ここ目標の調整。 降級して格上挑戦の形にはなるが、コース経験を生かしたい。 ◎ジュエルオブナイル 中距離を使われたこともあったが、小倉2歳Sの勝ち馬で前走で1200m・4勝目。 やはり短距離が向く。 直線競馬で戸惑いがなければ。 【データ解析】 ◎性別は? 過去10年の優勝馬延べ10頭中、02年と04年のカルストンライトオを除く延べ8頭は牝馬だった。 また、牝馬の好走率は牡馬・せん馬のそれを大きく上回っている。 “夏は牝馬”と言われるとおり、まずは牝馬に注目。 ◎前走は? 過去10年の3着以内馬30頭中23頭は、前走で5着以内に好走していた馬だった。 一方、前走で6着以下の馬は3着内率7.9%と苦戦している。 前走内容がいまひとつだった馬は割り引きが必要。 ◎人気は? 単勝5番人気以内だった馬に限定した前走の着順別成績を見ると、前走が6着以下だった馬は09年1着のカノヤザクラ(前走11着)を除いて、すべて4着以下に敗れている。 前評判の高い馬でも、前走で6着以下に敗れていた馬は苦戦する傾向が強い。 ◎実績は? 過去10年の3着以内馬30頭中24頭は、JRA重賞において優勝経験のない馬だった。 重賞での実績は、あまり問われないレースと言える。 JRA重賞において優勝経験があった馬のうち、アイビスサマーダッシュで優勝経験がなかった馬はすべて2着以下に敗れていた。 直線コースで行われる唯一のJRA重賞だけに、直線コース以外で行われるJRA重賞で優勝を果たしていても、このレースで優勝するための能力や適性があるとは限らないのか。 ◎枠順は? 開催時期が8月から7月に繰り上がった06年以降の枠番別成績を見ると、5〜8枠に入った馬の好走率が1〜4枠に入った馬のそれを大きく上回っていた。 05年以前にも同様の傾向はあったが、近年は外枠に入った馬が活躍する傾向がとくに顕著。 ダービーエクスプレス HP URL http://fhp.jp/derbyexp/ Mail derbyexp@docomo.ne.jp (c)デックス