前号に引き続き、今週の重賞第2弾は弊誌の一番好きなレース。 伝統の障害重賞『中山大障害』のご紹介です。 ☆12/24(土) 第5回中山第7日10R 第134回中山大障害(J・G1) 芝4100m 国際・定量 【有力馬情報】 ◆ディアマジェスティ 前走オープン特別のイルミネーションジャンプSを9馬身差で圧勝した。 初の中山障害コースを難なく克服、障害通算4勝目をマークした。 平地時代に1600万下クラスまで出世した脚力に加え、抜群の飛越センスを備えている馬。 まだジャンパーとしてのキャリアも浅く更なる上積みが見込め、スタミナも豊富。 前走では不良馬場も苦にしておらず、馬場状態に注文が付かない点もセールスポイントになりそう。 前哨戦を快勝した勢いを活かして、J・G1 制覇を狙う。 ◆マジェスティバイオ 今年の春に障害入り。 3戦目の未勝利を勝ったあと、すぐに東京JSを4馬身差で快勝。 ジャンパーとしての高い才能をアピールしたが、夏以降も安定感十分のレースを続けている。 新潟JSで3着のあと、10月東京HJを優勝。 早くも2度目の障害重賞制覇を達成している。 前走イルミネーションジャンプSは2着に敗れたが、勝ち馬のディアマジェスティよりも2kg重い62kgを負担していたことを思えば、内容は悪くなかった。 抜群の安定感と力強い末脚を武器に、J・G1 初挑戦・初制覇に挑む。 ◆マイネルネオス 順延開催の中山グランドJを優勝。 豊富なキャリアと安定した飛越を誇る馬だ。 前走イルミネーションジャンプSは、骨折による5か月の休養明けに加え、斤量も出走馬中最も重い63kgを背負って、5着に敗れた。 昨年暮れの中山大障害では、勝馬バシケーン、2着馬タマモグレアーに続く3着と好走しているように、中山の障害コースは(3.3.2.5)と相性は非常に良く、スタミナも実に豊富だ。 今回は休み明け2戦目で状態面の上積みが見込めるはず。 ◆ドングラシアス 小倉サマーJを優勝、待望の障害重賞初制覇となった。 前々走の阪神JSで勝ち馬とクビ差の接戦を演じ、2着に好走。 以前に比べると、レース内容が安定してきた印象。 前走の京都JSこそスタートで後手に回って流れに乗れないまま7着に敗れたが、重賞で再三好勝負を演じてきた地力は軽く扱えない。 過去に勝ったレースは、いずれも3〜4角で先行馬に並びかけ、そのまま押し切る強い内容。 うまく先行して、自分の形に持ち込むことができれば面白い存在。 ◆メジロクリントン 未勝利→オープンを連勝し、勢いを駆ってJ・G1 に挑戦。 今年6月に障害入りしてから初勝利を挙げるのに5戦を要したが、秋に入って本格化を迎えた印象。 前々走は2着馬ディアマイホースに7馬身差の圧勝、前走のオープンはハナ差の接戦を制している。 ここにきての上昇度は、出走メンバー中でもナンバー1だ。 ◆スプリングゲント 09年に中山グランドJを制したが、約2年8か月もの長期休養明けで臨んだ平地の1000万下をひと叩きされて、J・G1 の舞台に戻ってきた。 06年には、京都JS、東京ハイJ・京都ハイJと、障害重賞3連勝を成し遂げた実力の持ち主だけに、侮れない存在だ。 ◆ジャストルーラー 近4走で2勝をマーク。 前々走ではオープン勝ちし、続く前走のイルミネーションJSでも4着に健闘。 ここにきて力をつけている1頭だ。 今回が障害重賞初挑戦で実績では見劣りするが、上昇度を活かしての上位食い込みがあるかもしれない。 ◆ディアマイホース 障害入りしてから初勝利を挙げるのに22戦を要したが、その間に着実に力をつけてきた。 前走の未勝利は着差以上に強い内容で、中山の障害コースは(1.2.0.3)と相性も上々。 今回は大幅に相手が強化されるが、飛越には安定感のある馬だけに穴馬の資格はありそうだ。 【データ解析】 ◎年齢は? 過去10年の3着以内馬30頭中16頭は「5歳以下」の馬だった。 また、「5歳以下」だった馬の好走率は、「6歳以上」だった馬のそれを上回っている。 今年も、まずは「5歳以下」の若い馬に注目したいところ。 ◎コース実績は? 過去10年の3着内馬30頭中17頭は「中山競馬場の障害・オープンクラスのレースで優勝経験のある」馬。 該当馬は3着内率38.6%と好走率の面でも優秀だ。 なお、ここ2年の3着以内馬6頭は、すべて「優勝経験のある」馬が占めていた。 また、中山大障害・中山グランドJで連対経験のあった馬は、3着内率45.5%とさらに優秀な成績をマークしていた。 ◎前走は? 過去10年の3着以内馬30頭中20頭は、前走でも「3着以内」に好走している。 また、前走が「3着以内」だった馬の好走率は、「4着以下」だった馬のそれを大きく上回っている。 ◎ローテーションは? 過去10年の出走馬136頭中延べ63頭は、前走でイルミネーションJSに出走していた。 今年もこのレースをステップに臨む馬が出走メンバーの中心となりそう。 なお、前走がイルミネーションJSだった馬の好走率は、前走が「その他のレース」だった馬の好走率を下回っている。 ◎騎手は? 過去10年の3着内馬30頭中、「前走と異なる騎手」が騎乗していた馬は7頭にとどまっていた。 勝率や連対率の面では「前走と同じ騎手」が騎乗していた馬と互角の数字をマークしているものの、 好走例自体があまり多くない点は気になるところ。 週間会員は今日が締切!! 急げ、急げ!!! \(◎o◎)/! http://fhp.jp/derbyexp