【ダービーエクスプレス】 前号に引き続き、残りの重賞レースの有力馬情報です。 ★12月11日(土) 3回小倉4日11R 第46回中日新聞杯(G3) 芝2000m ヤマニンキングリー 昨年の札幌記念以降は完敗続きだが、鼻出血発症などの影響も微妙にあったようだ。 前走後の調整はなかなか意欲的で動きも徐々に上向いている。 立ち直ってくればG3なら実績上位の存在。 平坦小回りも好相性で、そろそろ目を離せない。 ゲシュタルト 菊花賞で10着に敗れたが、“ここがトライアルだったら”と鞍上が話していたように、春当時のデキには戻り切っていなかった感。 本来はスッといい位置を確保できて、追ってひと伸びが利くタイプ。 この中間の気配はグンと上向いており、今回は大きく変わってきそうだ。 トゥザグローリー マイルCSでは7着に終わった。 一線級相手だったこともあるが、この馬にとって久々のマイルは少々忙しかったかも。 久々だったアイルランドT、そして、その後のカシオペアSの内容が示すように、2000m前後の距離なら持ち味をフルに生かせそう。 攻め馬の動きもいい。 ナムラクレセント 福島記念で人気を裏切ったが、最内枠が応えたもの。 外に出そうにも出せず、終始馬場の悪い内に閉じ込められたのが痛かった。 カシオペアSではトゥザグローリーに敗れたが、相手より4kg重い57kgを背負って、しかも久々。 力負けではない。 実績ある小倉に替わり巻き返す。 マイネルスターリー 今年の函館記念の勝ち馬。 その後の3戦は発馬でモタついて流れに乗れず、力を出し切っていない。 馬場の内を回ったとはいえ、最近では好時計を出すなど、気配は決して悪くない。 発馬五分の注文はつくが、大きく変わっても驚けない。 ★12月12日(日) 5回中山4日目11R 第3回カペラS(G3) ダ1200m セイクリムズン 霜月Sを5馬身差の圧勝。 重いハンデの馬が伸び悩む中、自身57kgを背負って後続を寄せつけなかった。 叩き良化型らしく休み明け3戦目で本調子を迎えた。 1200mでは前々走でクビ、クビ差3着。 十分対応できるスピードがある。 別定戦で斤量が軽くなるし、重賞制覇の好機。 マハーバリプラム 準オープンを勝てなかったが、格上挑戦でBSN賞を勝ち、室町Sも連勝した。 オープンの速い流れの方が折り合いをつけやすい。 十分レース間隔を取り、坂路で乗り込み十分。 引き続き適条件で好勝負必至。 スーニ 近走ひと押しが利かないが、前走の船橋1000mは先行馬に有利に働いた。 中山は久しぶりだが、距離が延びれば違うだろう。 59kgを背負って2勝2着2回と、重量を苦にしていないが、他との斤量差はやはり問題になる。 ヤサカファイン 安定した末脚の持ち主で、中央の馬場が向く可能性が高い。 東京盃ではJBCスプリントのサマーウインドとハナ差、昨年このレースを勝ったミリオンディスクに2馬身差をつけている。 当然勝負になる地力。 エノク ここへきてすっかり安定した。 太秦Sは2年続けての勝利。 この時季調子がいいのだろう。 マハーバリプラムには2戦続けて敗れていて、相手関係は前走以上に厳しくなるが、好位でうまく立ち回れる強みを生かせば。 ケイアイテンジン 5馬身差の2着で威張れないが、フェブラリーS4着の実力があり、復調したことを重視したい。 1200mの東京スプリントでは追走に苦労した。 距離2度目でもう少しは。 ビクトリーテツニー 第1回のカペラSをレコード勝ち。 9着に敗れた昨年同様の休み明けで、体調面がポイントになりそう。 中山1200mでは千葉S勝ちもあり、小回りを苦にしない決め手の持ち主。 大勢逆転の魅力はある。 アイアムルビー 芝でも好走しているが、ダート1200mに限れば3戦3勝。 前2走の勝ちっぷりが圧倒的だったし、重賞のメンバー相手でも勢いを軽視できない。 シルクフォーチュン 大外枠の武蔵野Sで後手に回って不利な競馬を強いられた。 重賞初挑戦で7着なら上々だろう。 4連勝した1200m。前が止まれば。 ナムラタイタン 阪神1400mのギャラクシーSが適鞍だろうが、除外馬で出走枠が埋まってしまう心配がある。 休み明けの霜月Sでトップハンデを背負い2着とクビ、アタマ差。 1200mは初めてだが、この馬としては恵まれた斤量で出走できるし、巻き返し必至と見たい。