「私は馬券師です」 有料予想を提供する人の多くが今や決り文句のように宣伝しています。 しかし、本当にその人は馬券師なのでしょうか? ちなみに当方では、馬券師とは『馬券で生活している人』と定義させていただきます。 私は馬券師を二名知っています。 一名は私の友人で、5年間ひたすら働いて1千万を稼ぎ、仕事を辞めて馬券生活者になりました。 1レース当たりの掛け金は数万です。 1日に1〜2レースぐらいしかしません。 彼は常々、「競馬とは金持ちをさらに金持ちにする娯楽であり、貧乏人はどんなに頑張っても馬券生活は出来ない」と言っています。 もう1人は、私がかつて大学の競馬研究会でコラム記事を書くために取材したかたです。 私は、単純な疑問をぶつけました。 「サイトによく出てくる馬券師って本物ですか?」 彼は失笑して一言、「そんなわけないでしょ?」と。 彼は続けてこう話しました。 「なんで馬券を食い扶持にしている人間がわざわざ他人に食い扶持をやらなければいけない?」 「でも、お金を取って買い目を提供すれば・・・」 「は?自分で稼いでるのに、何でそんなことをする必要があるの?そんな面倒なことはしないぜ普通。それに、だいたい馬券師が世間に堂々と出るわけないだろ?」 もっともな話でした。 そもそも何でこんなに馬券師と名乗る人が大勢いるのか・・・答えは簡単ではないかと。 馬券師と名乗れば、それを見た人は当たる予想と勘違いしやすい。 ただそれだけのことです。