予想に役立つ使える情報
今日は競馬予想をする上で『スピード指数で予想は当たるようになるか?』をテーマにして少し話してみたいと思います。
その前に先週の結果ですね。
先週の結果です。
4戦2勝
回収率278%
的中レース
4歳上1勝クラス 8,980円
大島特別 2,130円
先週も大きく勝てましたね。
今週もこの調子で的中させていきたいと思います。
それではスピード指数で予想は当たるようになるか?について話してみたいと思います。
今日はスピード指数について少し長くなりそうですが話したいと思います。
まずスピード指数を使って競馬予想をしたことがありますか?
スピード指数はそれぞれ特徴の異なるレース内容を同じものさしとして比較することができるため、出走馬の能力比較を簡単に行うことができ、非常に便利です。
しかしだからといって、スピード指数さえ使えば、馬券的中率や回収率が驚くように向上するとは到底思えません。
なぜならばスピード指数は同じ条件で走った場合の能力比較をシミュレーションしているだけで、実際のレース結果とは直接的な因果関係はないからです。
競馬は能力の高い馬が勝つとは限りません。
競馬は速い持ち時計の馬が勝つとは限りません。
今日は競馬予想とスピード指数の関係について私なりの考えを話したいと思います。
スピード指数による比較は一般論でしかない!
これはすべての競走馬に当てはまることではありませんが、競走馬によっては、特定の馬場状態の場合のみ能力を発揮するタイプがいます。
たとえば、ヨーロッパ血統に多いパワー型の場合、速い時計を求められる芝状態では思うような成績を残すことができませんが、時計がかかりパワーを必要とする馬場状態になると、いままでの凡走がウソのように好走を繰り返すケースが、パワーを必要とする洋芝で行われる函館競馬場や札幌競馬場では決して珍しいことではありません。
また重馬場巧者という言葉があるように、雨が降り、時計のかかる馬場状態になると好走するタイプも競走馬の中には存在します。
つまり時計がかかる馬場状態で好走するタイプは、走破時計を数値化するだけでは比較することのできないアナログ的な要素が含まれているということです。
たとえば芝1200メートルのレースにおいて、過去のレース結果を検証した結果、中山競馬場よりも函館競馬場の方が0.5秒時計がかかる傾向があったとしましょう。
もしこの傾向がすべての競走馬に適用できるとすれば、函館競馬場で1分9秒の走破時計を持つ馬は、中山競馬場では1分8秒5で走ることができるという仮説が成り立ちます。
しかし現実的には必ずしもそうとは言い切れません。
なぜならばその仮説に適合する競走馬はもちろん多数いるかもしれませんが、時計がかかる馬場状態で好走するタイプの場合、速い時計が出やすい馬場状態に変わったとしても、走破時計は大きく変化しないケースも十分考えられるからです。
補正値というのはあくまでも一般的な傾向です。
しかし競走馬には特徴や適正がある以上、すべてが一般的な傾向に当てはまるわけではありません。
一般的な傾向と競走馬の特徴や適正とのギャップを、指数や補正値だけで比較しようとするのは、競馬予想をする側の都合のよい考え方に思えてなりません。
競馬は最も速くゴールを駆け抜けた馬が勝ち馬になるルールですが、そのコースを最も速い走破時計で走ることができる馬が勝ち馬になるとは限りません。
なぜならばレースの走破時計は、ペースによって大きく変化するからです。
一般的にハイペースの場合、走破時計は速くなり、差し、追い込み馬によって有利な展開となります。
走破時計が速くなるということは、必然的にその走破時計で走る能力がなければ、好走することはできません。
つまり速い走破時計に対応できる能力の高い馬でなければ、好走は難しいということです。
逆にスローペースの場合には、走破時計は遅くなり、逃げ、先行馬にとって有利な展開となります。
走破時計が遅くなるということは、走る能力や距離適性の低い馬でも、好走できる可能性が高くなります。
特に最終コーナーまで馬群が団子状態になって、直線のみヨーイドンの展開の場合、瞬発力さえあれば馬券対象になることは難しくありません。
つまりスローペースの場合には、持ち時計はあまり参考にならないということです。
このように競馬はペースによって、位置取りの有利不利や求められる能力が大きく異なります。
位置取りの有利不利や求められる能力が大きく異なるにもかかわらず、スピード指数はペースの異なるレース内容を同じものさしで比較しようとします。
競走馬の中にはハイペースでもスローペースでも器用にこなすことができるタイプがいる一方、ハイペース、またはスローペースでないと、好走することが困難な不器用なタイプもいます。
スピード指数は、既に行われたレース内容に対する評価ができるかもしれませんが、競走馬が持つ特徴と、これから行われるレース結果に直結するペースや時計の出方など外部要因との相性までは数値化することができません。
つまりスピード指数だけでは、外部要因の変化に対応できないということです。
スピード指数は数値によって簡単に比較が可能となる便利なものではありますが、競馬の結果は、競走馬の能力以外に、展開、馬場状態、調教内容、馬体重、ローテーションなど、さまざまな要因の組み合わせによって構成されているので、スピード指数だけで、予想を組み立てようとすることには、かなり乱暴な予想方法です。
馬体重がプラス30キロでも、指数の数値は変わりません。
1年半の休み明けでも、指数の数値に変化はありません。
前走がハンデ戦で52キロで出走していた馬が今回56キロの斤量で出走しても、何も指数は変わりません。
「そんな時には、別の調整方法で対応するから問題ない」
もしかしたら、こんな風に考えている方がいらっしゃるかもしれませんが、指数は簡単に使うことができるから指数としての価値があるのです。
レースの条件や馬柱を見て、その都度、確認や調整をしなければならないのであれば、わざわざ指数など使わなくても、馬柱に掲載されている情報を参考にしても同じことです。
また、指数88と指数86の差、「2」にはいったいどんな意味があるのでしょう。
たとえば、同じ数値でも、レースの着差がコンマ5秒差ならば、コース適正などを見極めた上で、競馬場が変わることによって、逆転する可能性があると考えることができるかもしれません。
もしくは距離が1ハロン延びることによって、逆転する可能性があると考えられるかもしれません。
しかし、指数は、どんな数値にどんな意味があるのか推測できない以上、その差にどんな意味があるのか、何かの変化によりその差を埋めることができるのか、イメージを膨らますことすらできません。
いろいろな要素をひとつにまとめた便利な数値だからこそ、逆に、それぞれの要素を分類して比較することができないのです。
指数だけによる競馬予想は、数値遊びとしては興味深いものがあるかもしれませんが、圧倒的に情報量が物足りません。
それが指数のメリットでもあり、デメリットでもあるのです。
ただスピード指数は、レース結果を客観的に判断するということについては、素晴らしい能力を発揮します。
つまり人の感情や思い込みによる誤った解釈を防ぐ効果が期待できるということです。
たとえば、あるレースで2着馬と0.5秒の着差をつけて勝った馬がいたとしましょう。
0,5秒の着差があれば、普通に考えれば、上のクラスに昇級しても十分通用すると考えるでしょう。
しかし、もし、そのレースに出走していた馬のレベルがそのクラスの一般的なレベルよりも、大きく見劣るメンバー構成だったとしてらどうでしょう。
たとえ、0.5秒差の着差があったとしても、大きく評価することはできないのではないでしょうか。
このような能力差を客観的に判断できるのは、レース映像や着差でななく、走破時計をもとに算出した指数です。
また、走破時計を元に算出する指数だからこそ、オッズでは困難な、血統や話題性など馬券の買われ過ぎの要因の影響を受けない能力比較が可能になります。
つまり、スピード指数を賢く活用するヒントは、人の感情と客観的な判断のギャップにあると考えることができるでしょう。
競走馬の中には、血統が地味だったり、走破時計が地味だったりすると、能力はあっても、意外なほど人気にならないタイプがいます。
また条件がハマった場合には高いパフォーマンスを残すことができる反面、大敗することも珍しくないため、能力よりも低く評価されているタイプもいます。
つまり、これらの競走馬は、能力は高くても、馬券を買う人の評価が得られていない状態ということです。
もしあなたが能力は高くても、馬券を買う人の評価が得られていない出走馬を見つけ出すことができれば、配当的に美味しい馬券を手にすることができます。
そして、美味しい馬券を手にするために必要なのが、感情を含んだ人の感覚ではなく、客観的な視点なのです。
よくレースが終わった後に「人気の盲点だった」と言う解説者がいますが、美味しい馬券というのは、この人気の盲点のことです。
人気の盲点というのは、話題性や周りの雰囲気に流されていては、決して見つけ出すことはできません。
もしあなたがスピード指数を競馬予想に使ってみたいと考えているのであれば、客観的な視点のツールとして使ってみるのはいかがでしょう。
客観的視点は、人気の盲点をあぶりだすあなたの強い味方になるはずです。
話題性や情報に踊らされているばかりでは、馬券を的中することができるかもしれませんが、美味しい馬券を手にすることは、非常に困難です。
客観的に情報を見極め、自信を持って多数派の逆を進むことができる人こそ、美味しい馬券を手にすることができる人だと私は思います。
思ってたよりかなり長くなってしまい申し訳ありません。
これからはもう少し短くまとめる努力もしてみます。