こんにちは。 The Final Road=貧乏脱却最後の道=です。 いつも購読ありがとうございます。 競馬は、つまるところ 「馬の速さを競う」 ものです。 (もちろん騎手も大事ですよ) 「馬」を知る。 それに労力をかけられない者は、 競馬で勝つ事などできるわけがない。 そう私は思っています。 「馬を知り、皆さんのお役に立てれば」 と思い、 先週お伝えした「予想のバックボーン」が非常に好評でしたので、 今日は”血統”についてもお話したいと思います。 ※かなり長いです。 「競馬の予想理論なんぞいらん!」 という方は読まないでいいと思います。 前回もお伝えしましたが、 3連複で勝ちたければ、「軸」を当てることが最優先。 その「軸」=【確定注目馬】をどうキメるか。 私は”血統”も重要視しています。 名馬の子が必ずしも名馬とはならないように、 血統で全てが決まるわけではありません。 「血統なんか関係ない!」 なんて言う人もいるでしょう。 しかし血統を知ることは、 賢さ、馴致性、性格、瞬発力、筋力、心肺能力、持久力、スピード、障害飛越能力、疾病の有無など、 馬の能力や適正の他に将来性を推測するうえで必要不可欠です。 投資を行う上での 重要な”ファクター” として、私は捉えています。 遺伝的素質は 母方から55~60% 父方から40~45% を受け継ぐと言われています。 サラブレッドは父系をさかのぼると 「三大始祖」 と呼ばれる3頭の馬に辿り着きます。 それが Darley Arabian (ダーレーアラビアン) Byerley Turk (バイアリーターク) Godolphin Arabian (ゴドルフィンアラビアン) です。 それぞれの系統を発展させ、現在の競馬に大きな影響を与えたのが Eclipse(エクリプス) Herod(ヘロド) Matchem(マッチェム) の3頭。 「三大始祖」「三大根幹種牡馬」 などと呼びます。 この中でも特に、 現代のサラブレッドの90%以上が属していると言われるのがエクリプス系。 この系統には世界の競馬をリードしている4つの血統があります。 ○ Northen Dancer系 (ノーザンダンサー) ニジンスキー、ダンシングブレーブ、ラムタラ、ディンヒル、ダンチヒ、ヌレイエフなど。 日本馬では、クロフネ、エルコンドルパサー、トウカイテイオー、ナリタブライアン、スペシャルウィーク、オペラハウス、タイキシャトルなど。 パワーのある血統で、雨や道悪にも左右されません。 スピードも持続力があり、力の要る馬場も得意です。 欧州系はスタミナに、 米国系はスピードに優れていると言われます。 ○ Mr.Prospector系 (ミスタープロスぺクター) この系統に属する馬は主に芝の短距離やダートで活躍しています。 特に中山芝1200mでは良績が目立ちます。 前半から速いペースで先行し、持続力勝負に強い産駒が多く、ダートにも向いています。 ○ Nasrullah系 (ナスルーラ) ネヴァーベンド系、レッドゴッド系はスタミナ・パワータイプが多く、プリンスリーギフト系、ボールドルーラー系は軽やかな走りをするスピード馬を多く輩出しています。 総じてロングスパートや一定のペースで流れる展開に強く、持続力が持ち味の、芝向きの系統です。 サクラバクシンオー、タイキブリザード、ジャングルポケット、タマモクロス、アドマイヤコジーンなどがこの系統に属しています。 瞬発力に欠けると言われますが、唯一トニービンには強い瞬発力があり、種牡馬としても大成功を収めました。 ○ Turn-to系 (ターントゥ) 最も大一番に強いと言われる血統です。 リアルシャダイ、ブライアンズタイムなどの大種牡馬がいる系統ですが、やはり最も有名なのはサンデーサイレンスでしょう。 激しい闘争心と、スパッと切れる瞬発力が最大の持ち味。 活躍産駒は、ディープインパクト、ゼンノロブロイ、ダイワメジャー、デュランダル、ネオユニヴァース、スティルインラブ…と有名馬を排出し続けています。 これらは、いわば「馬のルーツ」といえるものです。 人間でも、人種によって骨格・肉体が違うように、馬の場合も血統によって非常に大きな差があるのです。 むしろ、サラブレッドの場合は 「より早く・より強く」を目的に、 人間が意図的に配合させるわけです。 血統の重要さ。 差別化がいかに重要かは、 火を見るよりも明らかでしょう。 重複になってしまいますが、 競馬は、つまるところ 「馬の速さを競う」 ものです。 (もちろん騎手も大事ですよ) 「馬」を知る。 それに労力をかけられない者は、 競馬で勝つ事などできるわけがない。 そう私は思っています。