第11回船橋競馬
（2/6〜10）

平成23年度、第11回船橋競馬は2月6日から5日間開催。3日目の水曜日には報知グランプリカップSIIIが組まれており、1、2着馬には3月14日に行われる交流重賞ダイオライト記念への優先出走権が与えられる。イベントとしては初日の6日に「ばんえい十勝in船橋ケイバ2012」と題して『ばんえい競馬』の2レースを発売し、それに関連した各イベントを開催。また、2011年に重賞を制覇した船橋競馬所属馬の内、次の7頭、キングバンブー、ディアーウィッシュ、ドラゴンウィスカー、ドラゴンシップ、ナイキマドリード、ベルモントルパン、マニエリスムの蹄鉄を額装のうえプレゼント(船橋競馬場内に備え付けの応募用紙に必要事項を記載して応募のうえ抽選)するというファンにはたまらないプレゼントも。寒さは続きますが、是非船橋競馬場へお越し下さい。

■初日のメインレースは船橋ではお馴染みになった1000メートル戦。B2B3による疾風スプリント。注目はキョウエイラシアスだろう。船橋の5F戦では抜群の強さを誇っており、特に前走の勝ち時計は同開催の重賞(船橋記念、勝ち馬ナイキマドリードは昨年のNAR最優秀短距離馬)を上回るもの。正直、このクラスは通過点。相手候補は距離が鍵になるが実力馬のディープハント、1000メートル戦で3戦2勝、2着1回の実績を持っているサイレントカイザー、休み明けでも好仕上がりを見せているポップコーン、転入後3戦して1、5、2着とスピード十分のリアライズナラックあたり。

■2日目のメインレースはB2二組によるマイル戦の下萌(したもえ)特別。中心は現在3連勝中のシルクダイドウになりそうだ。何しろ終いの脚は堅実。近走のレース内容からも、このクラスでは完全に一枚上の存在と見る。川崎のリコーレッドは脚質的にスパイラルの船橋コース向きに映る。うまく展開が嵌まればV争い十分。エースフォンテンはスタート互角でスンナリと主導権を奪えれば力を発揮。他にもオヤビン、ヴェガサンボーイなども展開、流れひとつで上位へ。

■3日目のメインはSIII報知グランプリカップ1800メートル。JRA6勝の実績馬スターシップは転入緒戦だった正月の川崎・SIII報知オールスターカップを完勝。川崎記念への優先出走権を手に入れたのだが、川崎記念は自重して再度、南関東限定のSIII重賞を狙ってきた。1800メートルはベストといっていい距離。力通りに走れればアッサリ重賞連勝も。ビッグマグナムは破壊力十分の末脚を武器に3連勝中。まだA3の身だが、別定53Kは魅力。初の重賞挑戦でも狙って見る価値はある。ケイアイゲンブは大晦日のオープン特別を完勝。3走前のSマイルGPは0秒3差、前々走のSIII勝島王冠では0秒7差の競馬をしており、重賞でも展開、流れひとつで出番が。暮れの東京シンデレラマイルでアッと言わせたテイエムヨカドーも嵌まれば再度一発。また、オープン特別で結果を残しているルクレルク、安定した走りが光るケイアイサンダーあたりにも注意が必要で、10月のSIII埼玉栄冠賞3着のケイアイライジンも軽視はできない存在。

■4日目はA2下による野島崎特別、1700メートルがメインレース。ここは前日の報知グランプリカップへ回る馬などによって様相も変わってくるのだが、JRA1000万からの転入緒戦を勝ったタマモスクワートが前走から中1週でも使ってくるようなら軸になりそう。ヴェガスは昨年の南関東クラシック3、2、6着の実力馬。復帰緒戦の前走は案外な走りだったが、1回使った今回は変わってきていいはず。ダブルオーセブンは再転入2戦目の前走で変わり身。本質は芝向きなのだろうが、砂を被らずにスムーズに捌ければ実力は十分だけにV奪取のシーンまで。プレイバックは復帰後3、1、2、2、1着の安定感。今回からA級に上がるが今の充実ぶりを考えれば即勝ち負けの期待。他にもツヨガリ、シツジツゴウケン、ブンブイチドウ、マケテタマルカなどの登録馬がおり、使ってくるようなら上位争いに食い込んできそうだ。

■最終日は如月特別がメインレース。B1(二組)下によるマイル戦で、ここはローズデュルワが軸になりそう。果敢に挑戦した暮れのSIII東京シンデレラマイルではシンガリ負けに終わったが、自己条件に戻れば能力上位の存在。精神的ダメージさえ残っていなければ、巻き返しは必至と見る。セントマーチは昨年8月以来の休み明けになるが、S黒潮盃では勝ち馬のオオエライジン(11戦10勝、今週の佐賀記念に出走)と0秒3差の競馬。仕上がり次第ではアッサリVのシーンも。他では嵌まれば切れるマチカネヒヨドリ、ゴールドスガ。再転入後4戦目でそろそろ変わって欲しい一昨年の東京プリンセス賞馬トーセンウィッチなどにも注目が必要。
（競馬ブックより抜粋）