◆元ジョッキーの地方競馬展望 佐藤 祐樹 ◆ニューイヤーカップ(浦和) 月が変わって2月1日の水曜に浦和競馬場で明け3歳馬による南関東重賞のニューイヤーカップが行われる。格付けはSIII、施行距離はダ1600mで、競走番号は11R、発走時刻は16時05分となっている。 93年にニューイヤーカップを勝ったのがエルカーサコスモで、このエルカーサにはわたくし佐藤祐樹が騎乗していた。思い入れの深いレースである。浦和の重賞とあって地味な印象があるが、1958年に始まった歴史ある重賞で、過去の勝ち馬には大物の名前が見える。 第3回(60年)の覇者が中央に移籍して天皇賞(春)と有馬記念を勝つことになるオンスロート。第27回(84年)は東京ダービー馬になるキングハイセイコーが制し、第32回(89年)は南関東が誇る名牝ロジータが勝った。 ◎ 4番 ドラゴンシップ ○ 8番 ゴールドメダル ▲ 6番 アイキャンディ △ 3番 リカチャンス ×10番 グッドタイガー × 1番 メイクアミラクル 第55回となる今年は上のような印を打った。◎は牝馬のドラゴンシップ。船橋の川島正行厩舎に在籍し、ヤネは中央で活躍する酒井学騎手の兄である酒井忍騎手になる。3走前にハイセイコー記念(SII)を勝ち、2走前にローレル賞をV。東京2歳優駿牝馬は12着に敗れたが、この時は体調が良くなかったようだ。今回は格上馬と併せて意欲的に追われており、デキは上向いている。先行力が生きるメンバーだし、男馬相手でも互角にやれるとみた。 相手はホッカイドウ競馬から大井の鷹見浩厩舎に転厩してきたゴールドメダル。暮れの全日本2歳優駿でオーブルチェフと0秒4差の4着に駆けており、実力は確かだ。ヤネは戸崎圭太騎手。ご存じのように戸崎騎手はドラゴンシップを管理する川島厩舎の主戦ジョッキーだが、こちらに騎乗する。ビシッと追われてデキは良さそう。 ▲は牝馬のアイキャンディ(大井)。ハイセイコー記念(SII)2着、平和賞(SIII)2着の実績を持ち、中間は熱心に乗り込まれている。ヤネは的場文男騎手。 以下で注意したいのは、リカチャンス(船橋)、グッドタイガー(船橋)、メイクアミラクル(川崎)など。軸を決めたら、手広く買う必要があると感じる。 (Keiba@niftyより抜粋)