【開催見解】第9回浦和競馬（1/30〜2/3）

1月30日〜2月3日までの5日間で行われる今年初めてとなる浦和開催のメインレースは、2月1日(水)に行われる第55回ニューイヤーカップ(3歳オープン1600メートルS3)。
例年に比べて今年のレースには牝馬の有力どころが揃っている。ハイセイコー記念、ローレル賞と重賞を連勝したドラゴンシップ。年末の東京2歳優駿牝馬こそ[12]着に敗退したが、巻き返しを期して乗り込みは入念。ゴールドジュニアーでドラゴンシップを破り、ハイセイコー記念、平和賞と2戦連続[2]着、東京2歳優駿牝馬は[16]着と惨敗したアイキャンディだが、桜花賞に向けてここを使ってきた。中央1勝馬で、転入初戦となった東京2歳優駿牝馬で[5]着に好走したメイクアミラクルも転入2戦目で慣れが見込めるし、東京2歳優駿牝馬[6]着で前走の桃花賞で[2]着に好走したリカチャンスはコース経験があるのが強味。
牡馬に目を移すと道営時イノセントカップ優勝があり、前走全日本2歳優駿[4]着のゴールドメダルが筆頭か。転入初戦だけに課題が多いのは確かだが、ここで好勝負できるだけの素質の持ち主であることは間違いない。道営時の実績ではゴールドメダルには全く及ばないのだが、2連勝と勢いがあるのがグッドタイガー。転入初戦で浦和コースを経験しているのは大きい。道営時1勝ではあるが、中央の芝に挑戦して[3]着があるのがコスモワイルド。前走再び中央の芝に挑戦して[8]着ではあったがコンマ8秒差なら悪くない。血統的にもダート向きは明らかで一変がありそう。重賞初挑戦となる馬も多数いるが、勢いがある馬が多く、その中から優勝を掴み取る馬が出るかもしれない。

30日(月)のメインレースは端月特別(B3一組1400メートル)。ここはスピード上位で、単騎が見込めるサユリが有力。短距離ベストで、浦和の1400メートルでも結果を残している。勝ち味の遅さは気になるが、明け4歳のホクトは前々走で中央500万相手に[2]着に好走。浦和で結果を残しているだけに巻き返しは必至だ。ホクトと同厩舎のリバービバップは、前走こそ崩れたがこの距離なら安定しているだけに一変の可能性を秘めている。浦和移籍後2連勝中のメイプルウィリング、浦和得意なインザウインド、大井からの遠征馬も多数おり波乱含みだ。

31日(火)のメインレースは睦月特別(B1、B2選抜馬 1600メートル)。ここは地元の快速馬イケノエイトマンが登場する。前走の勝ち馬ビッグマグナムはその後船橋のA2下を快勝しており、その点からも強調できる。船橋在籍馬ながら浦和を使い続けて結果を残しているのがシャドウフィクサー。1400メートルがベストではあるが、マイルもこなしており浦和でなら崩れ知らず。昨年はとうとう未勝利に終わったが、正月競馬を快勝して吹っ切れた感のあるナイセストスター、イケノエイトマンとの兼ね合いは気になるがスピード上位のサミンガードナーや、そのサミンガードナーを前走アッサリ差し切って見せたマチカネヒヨドリの末脚にも注意が必要だ。

2日(木)のメインレースフェブラリー特別(A3、B1ハンデ 1900メートル)。少頭数の競馬になりそうだが、浦和1900メートルがベストなのではないかと思われるドラゴンキラリが中心になる。2、3歳時に重賞[2]着3回の実績があり、昨年10月に行われた同条件の神無月特別を勝っている点からも強調できる。状態は問題ないが、距離克服が課題になりそうなのがドリームアスパイア。本来はこの距離は長いのだが、今回は手薄なメンバーだけに上位争いに加われそうだ。前走で地元のA3下[2]着のトップフィーリングも小回りさえ克服できれば勝ち負けになる。転入後3戦して走り頃のアークビスティー、そろそろ復活して欲しいアオイハル辺りにも注意したい。

3日(金)のメインレースは節分特別(B3二組 1600メートル)。船橋在籍馬ながら浦和で3勝を挙げているヴォルテックスに注目したい。前走は中央500万相手の交流戦で相手が悪かっただけ、前々走の楽勝劇からまくりが決まる浦和でなら結果を残せる。浦和3戦3勝のメイプルダイキチは、格上げ初戦が課題になる。これまでとはひと味違うメンバー構成だけにここは試金石になりそうだ。初コースだがこのクラスで揉まれているトップオバマ、ここにきて力をつけている明け4歳馬のゴールドルチルの小林勢2頭。地元馬では勝ち切れないが走りは堅実なタツクールが有力だ。あとは金沢在籍時に重賞2勝し、ダービーグランプリではロックハンドスターの[2]着があるナムラアンカーの一変に注意したい。

2月19日からはウインズ浦和として中央競馬の勝馬投票券の発売・払戻を行うことを発表した浦和競馬場。その下見を兼ねてぶらりと訪れるのもいいのでは。

(勝馬より抜粋 )