第61回 川崎記念  
川崎競馬場ダ2100mJpnI
2012/1/25
16：10発走予定

　昨年暮れの東京大賞典では思わぬ辛勝もダートグレード8連勝を飾ったスマートファルコンが出走。対する地方勢は昨年の覇者フリオーソが昨年5月のかしわ記念以来の復帰戦を迎えます。ともに順調なステップでここに臨むのであればこの2頭の争いということになりますが、果たしてどうでしょうか。
　まず、このレースの傾向を把握するために、今年の川崎記念の詳細出走表を開き、「レース分析」の「重賞分析」を選択して、過去5年のこのレースの結果を調べます。特徴的なのは1番人気の強烈な安定感で、過去5年連続して勝利しています。また、連対馬10頭いずれもが12月に前回のレースを使っているという点も目に留まります。これに該当するのはスマートファルコンを筆頭に、ニホンピロアワーズ、マイネルアワグラス、キングスエンブレム、タンゴノセックの4頭になり、フリオーソ、ボランタスらが対象外となります。加えて、連対10頭はいずれも前めでレースを進めており、控えた位置取りの多いマイネルアワグラス、タンゴノセックもここで割引となります。
　さらに「馬分析」の「出走間隔別成績」を見ると、中27日での出走となるスマートファルコンは該当する間隔で[8-2-0-0]という成績で、フリオーソは60日以上で[3-2-0-1]でともに高い確率で勝ち負け争いに食い込んでいることが判ります。
　フリオーソについてはこれで好材料と不安材料がイーブンになりましたので、もっと掘り下げます。データBOXの「能力・調教試験一覧」を開き、フリオーソが調教試験に出走した「1月7日川崎」を開くと、当日の走破時計と馬体重を見ることができます。528kgというのは、フリオーソの過去の出走履歴から見て大幅なプラス体重。高橋華代子さんの「南関魂」で見られる、直前追い切りの動きは休み明けを感じさせないものですが、今の気候を考えると、レース当日までに理想的な体に戻るのは考えにくく、また、フリオーソ自身がこれまでに510kg以上で出走した場合は[1-1-0-2]と、やや信頼性が落ちるというのはマイナス要素でしょう。
　以上のデータから、スマートファルコンについては、敢えて今回出走するならば状態そのものは前走以上であるからこそと取れ、データの後押しも含めて本命と見ます。対抗には名古屋大賞典でダートグレード初勝利を飾り、データ面でもマイナス要素の少ないニホンピロアワーズとしました。フリオーソが休み明けという点を逆手に、スマートファルコンに玉砕覚悟で競りかけた場合、ニホンピロアワーズの逆転というケースも。また、フリオーソについては力は認めつつも今回はやや厳しい戦いを強いられると考え、敬意を含めた上での△評価としました。タンゴノセックは昨年出走時の力量を考えれば常識的には苦しいですが、ローテーションと鞍上の魅力から一角崩しを期待します。

◎ (5)スマートファルコン
○ (2)ニホンピロアワーズ
▲ (3)ボランタス
△ (4)フリオーソ
△ (11)タンゴノセック
△ (6)マイネルアワグラス

（nankankeiba.comより抜粋）



スマートファルコン王者の貫禄。2・3着争いは拮抗。 

初コースとなるがスマートファルコンがここも王者の貫禄を見せてくれるだろう。前走は513キロとやや重めだった。絞れてくれば動けるし、今回は相手も一枚落ちだけに、ここは快勝だろう。
ダートで底を見せていないニホンピロアワーズが本線となるが、ランフォルセもこの相手なら遜色ないだろう。また、ボランタス、フリオーソの南関東勢も順調で、2〜3着争いは拮抗している印象だ。

馬単
5→2
5→3
5→1
5→4
5→10
（全国公営競馬専門紙協会　日刊競馬 ）