おはようございます。
ご愛読頂きまして、誠にありがとうございます。

毎週木曜日は週末の重賞レース解析の曜日です。
今週は土・日・月の３日連続開催。

重賞は
日曜阪神　ローズＳ
月曜中山　セントライト記念
のＧ２・２鞍が行われます。

今日も８時、12時と順を追ってご紹介いたしましょう。

☆９月16日(日)　第4回阪神第4日11Ｒ　第30回ローズＳ(G2)　芝外1800m　馬齢・牝馬

【レース概要】
牝馬三冠の最終戦・秋華賞のトライアルレース。
３着まで秋華賞の優先出走権。
ローズＳを経由せずに秋華賞を制した馬は、過去10年でわずかに２頭。
秋華賞の最も重要な前哨戦という認識が浸透している。
とりわけ、春シーズンに好成績を挙げていた馬がこのレースを秋の始動戦として臨戦してくるパターンが多い。

【有力馬情報】
◎ジェンティルドンナ
桜花賞、オークスを制し、アパパネ以来となる牝馬三冠に挑む。
調整は順調そのもので、1週前追切りは岩田騎手を背に栗東坂路で併せ馬を敢行。
4Ｆから53.3−38.8−24.5−11.9をマークしている。
桜花賞では接戦を、オークスでは後続を引き離しレコード勝ち。
コース・距離にも不安無く、休養明けでも筆頭。

◎ヴィルシーナ
桜花賞・オークスでともに2着。
オークス後は放牧に出されて、約4か月ぶりの実戦。
その調整過程はかなり順調。
1週前追切りは坂路で4Ｆから53.8−37.7−24.5−12.5をマーク。
動きは春以上に鋭く力強い。
タメが利く決め脚は随一。
外回り1800mはぴったり。

◎ハナズゴール
古馬の強力メンバーを相手に札幌記念で、勝ち馬から0.3秒差の4着に好走。
今回は栗東トレセンに滞在しての挑戦。
前走後は札幌から函館を経て栗東へと、夏場にハードな長距離輸送を行った。
輸送にそれほど強いタイプではないので、1週前の坂路ではまだキャンター程度。
気持ちで走るタイプで速い追い切りはそれほど必要としない。
直前の調教の動きに注目。

○トーセンベニザクラ
今年初戦のフェアリーＳで重賞初制覇。
前走オークスで10着に敗れたあとは放牧で春シーズンの疲れをしっかりと取った。
約4か月ぶりの実戦になるが、美浦での1週前追い切りでは併走馬に先着。
前哨戦としては十分の仕上がり状態。
抜群の切味が身上。
流れがゆったりし、直線の長い阪神1800mは適距離。

○キャトルフィーユ
阪神・忘れな草賞を快勝。
1週前追い切りは、栗東３頭併せを敢行して最先着と、意欲的な内容。
急仕上げのところもあるが、ここは出走権を是が非でも取りたい。
今週の追切り如何。

○ラスヴェンチュラ
夏場に力をつけてきた上がり馬だ。
約3か月の休み明けで臨んだ500万下を勝ち、前走の三面川特別も勝ち馬からクビ＋クビ差の3着と大接戦。
中5週の間隔を取って、じっくりと調整されてきた。
夏場を順調に使われてきた強味を活かして、秋華賞の優先出走権獲得へ。
パンとした馬場で出来ればなおよし。

○イチオクノホシ
クイーンＣで勝ち馬のヴィルシーナから0.2秒差の2着に入った実績馬だ。
昨年暮の阪神JFが0.5秒差の4着。
3走前のフィリーズレビューが0.3秒差の4着と、強いメンバー相手に掲示板を確保。
桜花賞は11着に大敗したものの、約4か月の休養明けで臨んだ前走・長岡Ｓで初めて古馬と対戦。
勝ち馬から0.2秒差の3着に入って地力のあるところを証明。
1週前追切りは美浦坂路で4F51.1の好タイム。
ひと叩きされた上積みが見込める。
上位に食い込むチャンスはあるはずだ。

○サンマルクイーン
今年の春後半に未勝利、続く前走の500万下と、2連勝を達成。
2戦ともにハナ差の逃げ切り勝ちと接戦だったが、上がり3Fは34.9、34.3と、しっかりした脚色。
約4か月の休み明けになるが、1週前追い切りは栗東で併せた相手に大差で先着。
芝のレース4戦はすべて京都・1600mで、今回は200ｍの距離延長と直線に急坂がある阪神を克服できるか課題。

○ハワイアンウインド
新潟・芝1800ｍの未勝利を快勝、前々走の500万下で4着に敗れたが、小倉に転戦して国東特別を3馬身半差の圧勝。
勝ち時計の1:57.2はコースレコード。
小倉記念の優勝馬のタイムを0.1秒上回る。
前走の勝ちっぷりの良さから、格下でも侮れない存在。

○サトノジョリー
ダート路線で収得賞金を加算してきた。
ともに4角中団から鋭い末脚を発揮しての差し切り勝ちで、上がり3Fはメンバー中最速タイム。
前走は関東オークスに挑戦し、勝ち馬から1馬身半差の2着。
芝のレース参戦は勝ち馬から0.3秒差の5着に敗れたスイートピーＳ以来。
本番の前に芝の感触を改めて掴んでおきたい。


【データ解析】
◎クラシック経験は？
春のクラシック経験馬と、夏の上がり馬との対戦が興味の一戦だが、好走率を見れば一目瞭然。
春のクラシック経験馬が圧倒的優勢を誇っている。
連対率・3着内率42.9%でトップの「桜花賞のみ出走」組は該当馬が少ないが、「桜花賞・オークスともに出走」組は出走数が37頭と多く、3着内率40.5%の優秀。
勝率ではトップの16.2%。

桜花賞のみ
1-2-0-4
オークスのみ
1-4-0-14
桜花賞・オークスとも
6-3-6-22
不出走
2-1-4-78

◎前走は？
05年以降の過去7年間では、前走「オークス」組から6頭、前走「桜花賞」組から1頭の勝ち馬が出ている。
夏期を休養に充てた馬が、存分にその能力を発揮できるレース。
ただし、アパパネ、スティルインラブの牝馬三冠馬は4着以下に敗れており、春に実績を残している馬であっても、仕上がり具合をしっかりと見極める必要。

桜花賞
1-0-0-2
オークス
7-4-3-32
ＮＨＫマイルＣ
0-1-0-1
クイーンＳ
0-3-1-3
オープン特別
0-1-0-4
1000万下
1-0-5-19
関東オークス（川崎）
0-1-1-0
その他のレース
1-0-0-57

◎近走では？
近２走以内の芝の重賞で「4、5着」と「3着以内」が40.0%、37.8%と3着以内に入っている。
「芝の重賞は不出走だが2連勝中」の組から2頭の勝利馬が出ている点は評価すべきだが、近2走以内に芝の重賞で好結果を残している馬には、それ以上の期待。

１-３着
5-5-4-23
４-５着
2-2-0-6
６-９着
1-2-0-10
10着以下
0-1-1-12
芝重賞は不出走だが2連勝中
2-0-2-14
その他
0-0-3-53


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