【展開】 G1会員様限定の展開解説動画 https://youtu.be/4EdqXe663Rc 【予想】 <夢馬券はこの一頭> 18・ウインカーネリアン 個人的に検証を重ねた結果、皐月賞で最も強い競馬をしたのがこの馬だと みている。弥生賞の後に中2週で1勝級に出走して勝利を挙げ、その後に 中2週で皐月賞は抽選対象となった中でギリギリ滑り込みを果たした馬で ある。この強硬ローテーションではまともに仕上げもできないはずである のだが、弥生賞を境に馬自身が劇的に成長をしている。それは一般の我々 が目で見てもわかるくらいの劇的な変化であり、その短期間で強くなって いったことで皐月賞は力でもぎ取った4着のダービー切符であった。この 皐月賞はかなり速いペースの中で2番手の競馬をし、まして最初の1コー ナーに入る30m手前まではハナを切っていたのはこの馬である。ラップ にして最も早くなる2ハロン目のラップをほとんどこの馬が作り上げたと 言っても過言ではないほど速いペースを作り、そして2番手から早目の仕 掛けで直線先頭へ立ったが、後続のサリオスやコントレイル、末脚を溜め ていたガロアクリークに差し切られての4着であったが、弥生賞では完敗 だったサトノフラッグを封じ込めたのは成長以外の何物でもない。その後 ダービーへ向けてゆったりと調整を詰めるローテーションになったが、皐 月賞からさらにもう一段階成長が伺えたの追い切りでの走り。皐月賞時と 比べて前肢の高さが格段に上がり、なおかつ前へ投げ出す走りに変貌して いることから東京コースを得意とする馬の走り方に変わってきている。こ れだけ短期間に急激な成長をする馬と言えばだれもが知っている二冠馬サ ニーブライアンである。急激に成長していった背景には4月生まれという ことで遅生まれのため、この皐月賞やダービーにてようやく成長が追いつ いたとされる。今回のダービー出走馬の中で4月生まれはコントレイルと ウインカーネリアンだけである。もし、弥生賞の大敗から皐月賞好走まで の間が、誕生月による成長であったとするならば、こんかいは皐月賞から ダービーまではしっかりと乗り込めたことで、さらに馬が完成しているの ではないかとみる。3:00現在の15番人気単勝98.4倍である。2 年前には16番人気の馬が3着したことのあるレースでもあり、この馬の 好走があっても全く驚けず夢を託したい。 ◎5・コントレイル 皐月賞組は非常にレベルが高かった。弥生賞から挑んできたサトノフラ ッグを子供扱いにして、皐月賞で大敗したディープボンドとビターエンダ ーが直後のダービートライアルで勝ち上げった。また弥生賞をスキップす るワーケアなどはホープフルSで完膚なきまでに叩きのめし、5着だった オーソリティーは青葉賞を勝っている。今年の皐月賞組はいずれも三段論 法で実力の序列をつけやすい結果を残している。ダービー前は頂点の争い ともいえる皐月賞では朝日杯FSの覇者を完封しており現時点では力は一 枚抜けていると言っても過言ではない。 今回は距離が延びる日本ダービーへの出走となるが、ここで古馬と走る のならともかく三歳馬同士の一戦であれば距離面で不安を持つ必要が全く ない。それは完成度の差で一枚も二枚も抜けていることから距離というの は刺客にはならないはずで、実力通りの競馬をしてくれるとみている。ま た今年は無観客競馬で行われることも追い風になっており、馬場入場の圧 倒的な大歓声がないことからもパドックや返し馬でイレ込むことは皆無と みていいだろう。そうなると折り合いをピッタリと付けての競馬ができる はずで、基本的に折り合いさえつけば距離のゴマカシはいくらでも利くは ずである。 今回は3枠5番の内枠に入ったことから、おそらく福永騎手は内々を立 ち回ってくる競馬をするとみる。元々テン良し、中良し、終い良しの馬で もあり、自在性のある競馬ができる馬でもある。今回はサリオスを前に見 る形で目標に定め、直線開いた隙間を突いてくる競馬をしてくるだろう。 福永騎手は前が壁になることも多い騎手だが、それは勝ちに行く競馬をし ている訳であり、ギリギリを攻めた騎乗をするから結果として不利を受け るのである。今回のダービーにおいて全馬が完璧に仕上げてくるなかで安 全策を取るようでは勝てる訳がない。内を突き直線で空いた隙間を突き抜 ける競馬が可能とみる。 ○12・サリオス 距離は確かに不安だが、今回の追い切りで体形を見る限りは2400m であればギリギリ凌げるのではないかとみた。その理由としてガッチリと 横に筋肉が付いていた皐月賞当時と比べて、一回り引き締まった馬体に見 えたからである。良い意味で余計な禁に気が落ちてシュッとした馬体にな っている。この体系はサリオスにとってはギリギリの仕上げと言っても良 いだろう。 その上で今回の争点は手前をキッチリと変えられるかどうかに尽きる。 個人的には左回りに変わることで手前を変えることは可能と判断した。右 回りは元々得意の周りではなく、左回りの方が得意としているのは右手前 で走る方が得意だから。だから、右回りだと右手前でコーナリングしてそ のまま右手前で走ってしまう危険性があるとみる。今回のコーナーも緩く 広い東京コースになれば、左手前でコーナリングしてから得意の右手前に はキッチリと変えてくるのではないかと推理。右手前に替えることができ るのであれば、コントレイルはともかく他の馬なら力は一枚上である。 △9・ダーリントンホール 乗った騎手が口々に『広いコースの方が良い。』『重馬場は合わない。』 というコメントを残している。前走の皐月賞でも思い馬場の中で脚を取ら れる競馬になったことであまり力を出し切れなかった。それだけに今回は 良馬場で行われる広い東京コースの日本ダービーは打って付けの舞台であ る。思い起こせば、昨年の葉牡丹賞でかなり速い時計を刻んで3着の競馬 もあれば、函館の新馬戦も開催が進んだとはいえ時計の出る馬場の中で好 時計勝ちを納めている。渋った馬場の札幌2歳S3着や渋った馬場の共同 通信杯勝ちがあるので、一見時計の早い競馬に疑問符を打ちそうだが、ま だ広い時計勝負が可能な東京競馬場では1度も走っていない。ここが真価 を発揮する場だとしても驚けない馬である。 △15・サトノフラッグ 皐月賞の敗戦が案外な内容であったのでは半信半疑な部分はあったが、そ れでもやはり左回りの東京コースとなれば一変可能な馬だとみる。この馬 は右手前で走る左回りコースの方がパフォーマンスが高い。未勝利戦を脅 威のレコードで勝ったこともある。その後は中山に照準を合わせて走って いたが、4コーナーでの右手前の走りは力強いものの、直線へ向いて左手 前に替えると走りが萎んでしまったようになる。弥生賞は相手が弱かった ので圧勝に見えるが、やはり左手前に替えた瞬間に走りは萎んで見えるた め、皐月賞のコントレイルに抵抗できずに刺された敗因としては、並んだ 時に左手前に替えたことが敗因とみた。今回は左回りなので左手前でコー ナリングした後は、直線へ向いて右手前で走れる。これなら相手が強くて も得意の右手前で走れるということで大きな抵抗ができるのではないかと みる。あまりスタートは良くなく内々先行策で競馬をするような器用さは ない。外枠に入ったことから外を回る競馬を強いられるため評価は少し下 げたが、左回りなら馬券圏内は可能とみる。 △11・ガロアクリーク ここのところ急激に力を付けてスプリングSを制覇し、勢いそのままで高 レベルの皐月賞で3着に突っ込んできた馬である。ただその割には人気が 全くないのは父キンシャサノキセキというのが要因だろう。私自身は血統 は全く気にせず個々の馬の能力で予想する。そのことから体形的なことを 言えば距離が伸びても大丈夫なタイプとみる。左回りはデビュー戦を東京 で完勝しているが左手前でのコーナリングはあまり上手ではなかったが、 右手前に替えた直線での末脚の爆発力が凄まじかった。この馬も隠れた左 回り巧者の可能性があるとみて、実力的にも3皐月賞3着と上位の存在で ある。 ×3・ワーケア 弥生賞で2着した後は皐月賞をに出走せずにダービー一本に照準を絞って きた。これはデビュー2戦の東京コースで2連勝したように左回りの方が 右回りよりはるかに切れる脚を使えるからである。ルメール騎手も継続騎 乗することから連下にも必要かもしれないが、左回りでもエンジンの掛か りが遅い馬である。内枠ということを考えると、開いた進路をスパッと抜 け出すのにエンジンの掛かりが遅いと閉められる可能性もある。そのため 評価としては落とした。 ×16・マンオブスピリット 個人的に追い切りの走りを見る限りは左回りの方が良いとみる。コーナリ ングの場面では一旦は内へ入れてから外へ持ち出すなど器用な走りを見せ て、右手前での走りがとにっかく器用な面を見せた。また内容的にも一旦 は先頭へ立っている点は評価できる。この馬自身は真っ直ぐ走れる馬でも あり距離ロスなく真っ直ぐ走れる馬はダービーで武器になる。 ×17・ヴァルコス 青葉賞のレース内容は外を回って好タイムで駆け抜けたように自力の高さ がある。今回も先行策を取るだろうが、逃げない限りは内へ入れるのは絶 望的な枠。青葉賞と同じく外を回る競馬になる可能性があり、最後のひと 押しの伸びがなくなる可能性を考え3着付け評価とする。 【結論】 ウインカーネリアンに3割資金を配分して使いたい。 基本的にはコントレイルは能力が抜けているとみて無敗の二冠馬の誕生にも期待したい。 馬券はそれぞれの券種を買われる場合の買い目を提示しています。 <単勝・複勝> 18・ウインカーネリアン 手元に少し買っておきたい馬券である。 <馬連・馬単・ワイド> 5-12 5-18 <三連複・三連単> フォーメーション 1着5 2着18・12・9・15・11 3着18・12・9・15・11・3・16・17 フォーメーション 1着18 2着5・12・9・15・11 3着5・12・9・15・11 【切った馬の評価】 1・サトノインプレッサ 基本的に出遅れる馬でありこの大舞台で出遅れ癖は致命傷である。 2・アルジャンナ モッサリと追走する馬でエンジンの掛かりが遅い馬。内枠は良いが外へ回される可能性が高い。 4・レクセランス 皐月賞で他頭数競馬を初めて経験しての大敗。現状では多頭数競馬のキャリアが不足しており力不足。 6・ヴェルトライゼンデ 皐月賞は道悪の競馬も合わなかったが現状はパンチ不足。 7・ブラックホール 上りの掛かる競馬を得意としているので東京は合わない。 8・ビターエンダー 皐月賞で3番手の競馬で沈んでいるように力の差がある。その後プリンシパルSへ出走してからの強硬ローテーションでは手を出し辛い。 10・コルテジア 力の要る馬場は合うタイプで東京のようなスピードを求められる馬場は合わない。 13・ディープボンド 皐月賞で先行して大敗したが京都新聞杯で巻き返してそこそこ人気をしている。ただ皐月賞組を上位に取れば手を出し辛い。 14・マイラプソディ スタートでもっさりする馬でもあり中団の外を走らされれば厳しいとみる。