競馬TVトップ
[競馬専門] 無料メールマガジン配信スタンド!競馬TV
メルマガ検索 
2019年12月22日 13時05分 発行
有馬記念レース予想2019
【展開】
 
G1会員様限定の展開解説動画

https://youtu.be/zhCNQnUkJoI



【予想】
◎9・アーモンドアイ
 今更語ることなど何もないスーパースターの馬。ディープインパクトのように
もうどうあがいても勝てない馬というのは10年や20年に一頭は生まれる。ア
ーモンドアイはこの数十年単位で出現するスーパースターである。この馬の戦前
の立ち位置としては中山コースは初めてでうまく乗れるかが争点である。ただ距
離が伸びて先行策が打てるようになったことからも、器用に付けたい位置に付け
られるだけの競馬センスの良さがある。中団より少し好位を取れるだろう。前も
後ろも警戒できる位置であれば、直線は進路を探すだけで済む。ある程度ペース
が速くなるとみた以上、前が壁になるような競馬にはならないだろう。馬群はバ
ラけるとみた。
 3歳時には直線で手前を変えながらの走りをしていたのは今では懐かしいくら
いで、古馬になり成長した今はそういった手前をコロコロ替えることもなくなり
キッチリと力を引き出せるようになった。ようやくズバ抜けた能力に精神面で大
人になり体と心が合致したのだとみる。前走も楽々抜け出したようにまだまだ本
気で走っておらず、天皇賞秋を使った反動はない。心配された香港の回避も、香
港へ行っておらず美浦で調整していたのであればそこまで割り引く必要おないは
ず。8~9割くらいのデキさえあれば良く、名馬には必ずしも絶好調でレースに
出る必要はないのである。順調だと思えるくらいであれば持っているポテンシャ
ルの高さがそもそも丘の馬とは違うのである。


○6・リスグラシュー
 今回はオーストラリアのG1で快勝しての凱旋帰国となり、この有馬記念が最
後のレースであると聞く。調教師曰く『これからがこの馬の本格化』とも言って
いるように、実際今がピークの出来だろう。その状態でアーモンドアイに果たし
て勝ち負けできるかどうかが争点となる。ただ私自身はアーモンドアイは歴史的
名馬であり、そもそも持っている能力が20年は先の時代からやってきたような
印象を受ける馬である。申し訳ないがリスグラシューは強い名馬ではあるが、毎
年生まれる名馬の一頭の域は出ないのである。それでもこの1年は非常に強くな
ったといえる。
 前走のオーストラリアでも後方から勝負所で一気に差を詰めて、短い直線で抜
け出す競馬をしていた。あの競馬ができるのであれば、中山のコース設定はいく
ら直線が短いと言われてようともオーストラリアよりは長い。器用にコーナーを
回れることを証明した今は中山は不利にならない。ただ、力はやはりアーモンド
アイの方が上だろう。対抗評価とする。

▲4・スティッフェリオ
天皇賞・秋では12着に大敗したが、元々スティッフェリオは福島記念・小倉大
賞典・オールカマーといずれも小回りコースで勝っており、むしろ直線の長い東
京で負けたのは参考外に等しいといっていい。この馬は得意の条件で走っていな
いだけに、得意の条件で走るのであれば一発があっても不思議ではない。今回の
有馬記念は内回りコースを回ってくる。福島はミニ中山と言われることも多く、
コース形態的には似ている。福島で勝ってきた馬は意外と中山で穴をあけること
があるのは、似たコース形態だからだろう。天皇賞秋こそ大きく着順を落とした
が、外回りとはいえ中山で重賞を制したりとコース適性も申し分ない。有馬記念
は時折大穴を演出する馬がいるが、中山に適性があるこの馬にも資格は十分と言
える。

☆5・フィエールマン
菊花賞・天皇賞春と京都外回りのコースでG1を勝っている。一般的には直線の
長いコースが合うと思われているところがあるが、私の考え方としてはむしろ逆。
小回りで一瞬の脚を生かす方が得意なのではとみている。その根拠が菊花賞の勝
ち方や、ラジオNIKKEI賞で2着まで追い込んできた内容である。特にラジ
オNIKKEI賞では直線向いて最後方の位置から一気に飛んできたのだが、あ
の競馬がむしろこの馬の真髄なのではないかとみており、長く脚を使う馬にあの
切れを出せるとは思えなかったからである。菊花賞も思い出してほしいのだが、
残り400mから動いたレースであり、エタリオウは長く良い脚を使っていたの
に対し、フィエールマンは残り200mくらいから追い出していた。タイプとし
ては小回りコースのレースに似たところがある。今回は中山ということで人気を
落としているが、地力の高さで適性外の天皇賞・春を勝ったと仮定すれば、秘め
た能力はもう一段階上のところにあるのではないかとみる。

△8・レイデオロ
追い切りの動きが良くも悪くも前走時と同じくらいのように見えるのだが、その
前走時が大敗したこともあって人気を落とす傾向がある。しかし、今回の雨の予
報が遅れて降らずに良馬場で行われた際、まだこの馬を見限るわけにはいかない。
宝塚記念のような梅雨時特有の重い馬場、ジャパンカップのように不良馬場にな
ってのノメった走り。今回良馬場になればこれらの条件とは真逆となる。苦手な
馬場で大敗したからと言って、今回の時計の出る良馬場ではまだ衰えたかどうか
は判断できないもの。追い切りの走りから言えば衰えはなく、今回はレイデオロ
に向いた馬場状態になる。今回からブリンカーを着用する。引退を目前にしての
ブリンカー着用は、一か八かの側面もある。ただ近走が集中力を無くしていた点
からも案外嵌る可能性に賭けたい。

×3・エタリオウ
ジャパンカップの時は終始1頭だけずっと馬場の伸びない大外を回ってきて、そ
の割には渋太く直線まで抵抗することができた。あの大外をずっと回すのはおそ
らく横山典騎手が施す一種の荒治療か。一等離すことによってエタリオウに隠さ
れている何かを引き起こすための走りだったのかもしれない。そうなった時にい
きなり結果が出る可能性も考えておきたい。中山コースは案外悪くない。

×1・スカーレットカラー
距離は長いのは承知で押さえておきたい一頭。前走は距離が敗因でもあるが、や
はり馬体が大きく増えていたことが何よりの敗因だったのではと思う。今回は最
内枠を引き当て、インベタで末脚を溜めるだけ溜めて、直線一気に外から差しに
行く競馬も考えられる。コーナーも6つであれば良きを入れやすいはずで、案外
2500mの距離でもこなせる可能性があるとみる。



【結論】
強い馬は強い。時には素直になることも重要。
アーモンドアイに問われるのは勝ち方だけだろう。


馬券はそれぞれの券種を買われる場合の買い目を提示しています。
 
 
<単勝・複勝>
9・アーモンドアイ  100%


<馬連・馬単>
9-6  25%
9-4  25%
9-5  25%
9-8  25%


<三連複・三連単>
フォーメーション
1着9
2着6・4・5・8
3着6・4・5・8・1・3



【切った馬の評価】
2・スワーヴリチャード
前走のジャパンカップは最高の競馬をしたが、右回りになると話は別。現状は右
回りだと手前を変えるのが遅かったりする。反応が鈍く人気も被るようなら切り
評価。

7・ワールドプレミア
菊花賞の勝ち馬であるが、前走は武豊騎手の神騎乗もあった。エンジンの掛かり
が遅く広いコースでこその馬であり手は出し辛い。

10・サートゥルナーリア
追い切りの欄でも触れたが最後の6・70mくらいから突然不正駈足で走るよう
になった。不正駈足とは、前足は右手前で走っているとき、後ろ脚は左手前とい
うように反対の形で走ることをいう。こういう古馬になるかならないかの時に不
正駈足をやり始める馬は、今までがキッチリと正駈足で走れていただけに、どこ
か痛い所があるのではとみる。おそらく腰の状態が良くないのかもしれない。ま
た不正駈足をすると、必要以上にスタミナを消費する。競走馬のスタートは、全
馬不正駈足であるが、そこから数完歩で戻す。これはスタートという爆発力を生
むためのものであり、いわゆる人間でいう無酸素運動に該当する。これを途中か
らやり始めるということは・・・。勝ち負けできる状態ではないということと結
論付けた。

11・キセキ
昨年はこれ以上ないと思えるデキで出走し、今年は春も秋もその当時の状態には
戻り切っていない。そこでペースもさらに上がるのであれば厳しいとみる。

13・アルアイン
ここ2戦が大敗で通常であれば巻き返しはかなり難しい。年齢的な衰えはないと
みて、中山内回りは合うとみる。ただ手前は出し辛い。

14・ヴェロックス
この秋2戦を使って目に付くのが反応の鈍さである。追い出しを開始されてから
エンジンがかかるまでが遅い。中山で好成績を残しているので面白いとは思うが
手は出ない。

15・アエロリット
今回逃げると見られているが、スピードはあるものの2500mを保つスタミナ
はないとみる。

16・シュヴァルグラン
大外枠は超ハイペースにでもならない限りは勝つのは至難の業。静観が妥当とみる。
          
無料購読  購読解除  
バックナンバー
2020年01月10日22時01分
2020年01月04日23時35分
2019年12月28日13時00分
2019年12月25日18時05分
2019年12月25日18時00分
2019年12月22日13時05分
2019年12月22日13時00分
2019年12月14日22時30分
2019年12月13日22時00分
最初へ  前へ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 次へ  最後へ