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2018年05月30日 17時50分 発行
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〇東京11R  安田記念(☆強力惑星馬)

春のマイル王決定戦、安田記念に外国馬が出走可能となったのは1993年。ジャパンCの次に、外国馬が出走できるようになったG1レースである。
ハートレイク(1995年)、フェアリーキングプローン(2000年)、ブリッシュラック(2006年)と、過去に3頭の外国馬が勝ち星を挙げている。
今年も香港から、ジョン・サイズ厩舎「ウエスタンエクスプレス」が参戦している。
外国馬が日本のG1レースに参戦する場合、馬券検討の上でポイントとなるのは「日本の馬場に合うのか?」という視点である。
堅くて、速い時計が出る馬場に対応できるのか、どうか?ウエスタンエクスプレスの戦績と走破タイムをよく見ておきたい。
G1勝ちはない。だがG1で2着は2回ある。1度目は昨年の香港マイルだった。そして2度目は前走のチャンピオンズマイルである。
香港マイルでの走破タイムは1分33秒8。前走のチャンピオンズマイルは1分34秒4。
この2つのレースにおける時計を見ると、物足りなく思う人もいるかもしれない。だが、2走前のG2戦、チェアマンズトロフィー(2着)時のタイムを見て欲しい。
「1分32秒9」である。このタイムなら日本のオープン馬とも互角以上に渡り合うことは可能である。
香港の方が日本より時計がかかるだけに、府中のマイル戦なら32秒台の前半ぐらいのタイムを叩き出すことができても、全く不思議はないだろう。
あまり注目を集めていないが、これは要注意と言っていい。馬券検討上、押さえておくべき存在ではないだろうか。
「左回り」への不安、「初の海外遠征」への不安など、不安材料も多いだけに、本命視は難しいかもしれない。
だが、10時間程度の輸送で影響は殆ど無く、馬体重も来日前とほぼ変化無し。自国と同様に調教もこなし、飼い食いも良い。
香港を代表するジョン・サイズ厩舎は、今回で「10回目」の安田記念挑戦。
ウォッカが勝った2008年には、アルマダで2着した実績もある。今回も、相手候補にはなり得る筈だ。
初めてのG1タイトルを獲得する舞台が日本の安田記念という可能性も否定できないのではないだろうか?油断せず、押さえておくことをオススメしたい。
道悪の時はもちろん、良馬場でも一発長打があっても全く驚くことはできない。
香港の競馬シーズンはもうすぐ終わる。このウエスタンエクスプレスも、このレースの後は休養に入るに違いない。
「目一杯の出来で挑む」ことになりそうな点も、不気味である!!

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