こんにちは。 ここでは「夏競馬」の最後を飾る伝統のハンデ戦『新潟記念』を解析します。 ☆9/2(日) 第3回新潟第8日11R 第48回新潟記念(G3) 芝・外2000m ハンデ 【有力馬情報】 ◎エクスペディション 小倉記念を2馬身半差の快勝。 休み明けを叩いての良化も大きかったが、小倉5勝目でコース巧者ぶりをフルに発揮した形。 コース替わりは課題になりそうだが、同様の平坦コースだし、終い11秒台が続くラップを楽々差し切った瞬発力は新潟外回り向きに映る。 7月2勝、8月3勝の夏馬で、残暑厳しい9月初旬の新潟は活躍が期待できる舞台設定。 ◎トーセンラー 七夕賞に続き、小倉記念も2着。 その前走、勝ち馬には離されたが、七夕賞から3.4秒も時計を詰めており、馬場状態を問わずに安定感が出てきた。 春の新潟大賞典でモタれていたのが気になるが、強い向かい風の影響もあった様子。 菊花賞3着し、きさらぎ賞ではオルフェーヴル、ウインバリアシオンに先着したほど。 ここまで良くなれば。 ◎タッチミーノット 昨夏中山の七夕賞で2着したあと、新潟記念は4着。 今年の七夕賞は福島最終週の傷んだ馬場で伸びを欠いた。 目黒記念勝ちのスマートロビンとはその前のメトロポリタンSで0.2秒差だったし、調子自体悪くなさそう。 良馬場で巻き返し。 ◎アスカクリチャン それまでマイルで5勝。 2000mの七夕賞勝ちでイメージを一新した。 小倉記念は2kg増量が影響したか。 4勝の新潟外回りは走り慣れているので、前走以上には。 ◎ナリタクリスタル 同一重賞3連覇へ挑む。 前2年小倉記念4着、6着からの臨戦だったが、休み明けで3着の今年はこれまで以上に大きな上積みを見込める。 前走で追い込む脚を見せ、どんな競馬でもできそうだ。 重ハンデでも。 ◎セイクリッドバレー 新潟2000mの新潟大賞典を勝ち、昨年の新潟記念3着。 レース間は開いたが、取り消した春の時点で出走態勢は整っていた。 いきなりでも。 ◎メイショウカンパク 新潟大賞典3着。 昨秋、新潟で施行された福島記念2着。 関屋記念から距離が延びて変身可能だろう。 ◎ステラロッサ スプリングS3着、今春のメイS2着。 オープンで見劣りしない。 格上挑戦でハンデは軽いだろう。 ◎スマートシルエット NST賞を勝って新潟4戦3勝。 夏に強い牝馬。 良馬場なら重賞でも。 【データ解析】 ◎馬齢は? 過去10年の3着以内馬延べ30頭中22頭は5歳以下の馬だった。 一方、6歳以上で優勝を果たしたのは04年と09年のみで、好走率の面でも5歳以下だった馬を大きく下回っている。 まずは比較的年齢の若い馬に注目か。 ◎ハンデは? 牡馬・せん馬の負担重量別成績を見ると、55kg未満だった馬は優勝例がなく、好走率の面でも55kg以上だった馬を大きく下回っていた。 負担重量の軽い牡馬・せん馬は割り引きが必要。 一方、牝馬を見ると、連対を果たした4頭はいずれも53kg未満の馬。 牡馬・せん馬と異なり、牝馬を比較する際は負担重量の軽い馬に注目すべきか。 ◎前走は? 『サマー2000シリーズ』が始まった06年以降の前走のレース別成績を見ると、前走で「同年のサマー2000シリーズ対象レース」に出走していた馬の好走率が、前走で「その他のレース」に出走していた馬のそれを大きく上回っていた。 サマー2000シリーズの最終戦だけに、同シリーズの対象レースを経由してきた馬の方が信頼できるようだ。 前走が「その他のレース」だったにもかかわらず連対を果たした3頭は、いずれもそのレースで1着だった。 前走が同年のサマー2000シリーズ対象レース以外で、なおかつ「2着以下」に敗れていた馬は評価を下げるべき。 ◎枠順は? 06年以降の馬番別成績では、「1〜4番」の馬が3着内率4.3%、「10〜18番」の馬が同6.5%。 それぞれ低調な成績に終わっていた。 一方、「5〜9番」だった馬の3着内率は46.7%に達している。 ちなみに、昨年の優勝馬ナリタクリスタルの馬番は5番、2着馬サンライズベガは9番だった。 今年も内外極端な枠に入った馬は割引か? ダービーエクスプレス HP URL http://fhp.jp/derbyexp/ Mail derbyexp@docomo.ne.jp (c)デックス