ここでは牝馬クラシック第1戦『桜花賞』をご紹介いたします。 ☆4/8(日) 第2回阪神第6日11R 第72回桜花賞(G1) 芝外1600m 牝馬・馬齢 【有力馬情報】 ◎ハナズゴール 前走2歳女王ジョワドヴィーヴルを並ぶ間もなく抜き去った。 相手が久々で使われてきた強みがあったとはいえ、差して2馬身半差は圧勝といえるもの。 ラスト3Fが11.2→11.2→11.4と推移した前々走でも、4角12番手から差して2着に2馬身半。 その切れ味はジョワドヴィーヴルに勝るとも劣らない。前走の12キロ減は1、2戦目と同じ数字だが、中間に輸送を挟んだ影響も少なからずあっただろう。前走後も栗東に滞在し、馬体はフックラ。まだ上積みがありそうだ。 ◎ジョワドヴィーヴル 緒戦は3着。 スタートが格段に上達していたし、馬込みでレースを運び、間を割って出る、これまでにない立ち回り。 ラスト3F34.1秒で上がった1、2戦目のような鋭さがなかったあたりに物足りなさがあった。 休養明けだったし、前哨戦としては悪くない滑り出しだった。 小柄で極端に大きな上積みは見込みづらいが、馬体は維持できているし、攻めの気配も前走時以上。 今度は本来の切れ味を発揮できそうだ。 ◎ジェンティルドンナ チューリップ賞4着からの臨戦。 中間に熱発して順調さを欠いていたことを思えば、ジョワドヴィーヴルから半馬身差なら悪い結果ではない。 牝馬がシンザン記念を制したのは、99年の桜花賞2着馬フサイチエアデール以来。 相手も朝日杯FS4着馬など、それなりにメンバーが揃っていた。 順調な今回、実績を素直に評価できる。 ◎エピセアローム チューリップ賞2着からの臨戦。 ジョワドヴィーヴル同様、阪神JF以来の実戦で、しかもこちらは大外枠。 これで先着できたのだから素直に評価していい。 行きたがる面が阪神JF時よりマシだったのは収穫。 1度使ったことがガス抜きになりそうだし、前に壁を作れれば、もう折り合いは心配なさそう。 前走後も順調に調整できている。 ◎アイムユアーズ 昨年の阪神JFの2着馬。 年明け緒戦にはフィリーズRを選択し、人気に応えて最高のスタートを切った。 持ち味は何といっても立ち回りの巧さ。枠の内外やペースの遅速を問わず、スッと好位を取れて終いまで確か。 ファンタジーSでは差す形でも結果を出している。 美浦で追い切って前哨戦に使い、そのまま栗東に滞在する調整は阪神JF時とまったく同じ。 ◎ヴィルシーナ クイーンCの勝ち馬。 負かした相手も、後にフラワーCを制したり、フィリーズRで3、4着に入ったりと、ハイレベルなメンバー。 エリカ賞でも毎日杯勝ちのヒストリカルを負かしていて、高い能力を秘めている。 折り合いがついてタメが利き、追って切れる脚も使う。 どちらかといえばもっと長い距離に適性がありそうだが、直線の長い外回りで切れ味勝負ならマイルでも問題なし。 レース間隔は開いたが、態勢も整っている。 ◎サウンドオブハート 阪神JFの3着馬。 当時は大外枠で終始外を通らされながら、先行策から渋太く踏ん張ってアイムユアーズとはハナ差。 紅梅Sも、身動きが取れない場面がありはしたが、追って切れに切れた。 やはり能力は高い。 そこから3カ月ほど開いた影響が気になるところだが、力を出せる態勢にありそうだ。 他に、目下3連勝、馬場の良不も問わないパララサルー、決め手鋭いプレノタートなど 【データ解析】 G1ですので、詳細版をお届けします。 ◎勝利数は? 阪神改装後の07年以降、出走馬中最多勝利馬の着順は(27)(23451017)(13917)(127)(23579)着。 1〜3着だった9頭中8頭は、マイル以上で重賞を勝っていた。 また、05年のデアリングハートを最後に1勝馬は馬券に絡んでいない。 ◎芝実績は? 芝で連対率5割を割り込んでいたのは、大波乱となった08年の1,2着馬だけ。 ◎クラス実績は? 3着以内馬30頭全馬がオープン特別勝ちか、重賞で1〜3着している。 非該当馬の最高着順も8着。 ◎1600m実績は? オープン1〜3着の実績があった馬が3着以内馬30頭中28頭。 外回りコースで行われるようになった07年以降に限れば、15頭全馬がクリアしている。 ◎阪神実績は? 3着以内馬30頭のうち関西馬は20頭。 そのうち18頭に阪神の芝のレースで1〜3着の実績があった。 該当しなかったのは、09年のレッドディザイアとジェルミナルだが、後者には阪神の芝で重賞5着があった。 ◎初勝利は? 30頭中25頭が2戦目までに初勝利。 残る5頭中3頭も3戦目には勝ち上がっていた。 理想は2戦目、最低でも3戦目。 例外5頭中3頭は07年以降の出走馬だが、勝ち馬は1頭もいない。 ◎敗戦内容では? 芝で0.6秒以上の差をつけられて負けた経験のあった馬は3着以内馬に8頭。 最も多かった馬は3回だが、これは1頭だけ(08年エフティマイア)。 勝ち馬に限れば、02年(地)アローキャリーと08年レジネッタが2回、10年アパパネが1回。 このうちアパパネとレジネッタの1回は初戦でのもの。 「初戦を除いて1回以内」が勝ち馬選びの目安。 ◎滞在馬は? 過去の栗東滞在の関東馬は過去10年で(1.2.1.12)。 02年7番人気で2着、06年5番人気で3着、10年1番人気で1着、11年1番人気で2着している。 上位人気で敗れたのは08年ブラックエンブレム(10着、4人気)と09年ダノンベルベール(8着、3人気)のみ。 ◎トライアルは? アネモネSが桜花賞TRとなったのが95年。 以降、3つの桜花賞TRとフラワーCのすべてを関東馬が制したのは今年が初めて。 最も近い年が、フィリーズR、アネモネS、フラワーCの3つを関東馬が制した06年。 桜花賞を制したのは、やはり関東馬、フラワーCを制したキストゥヘヴンだった。 王道は、4連対のチューリップ賞経由。 ここで連対していることが絶対有利。 そのほか、2連対のクイーンC経由とエルフィンS経由。 あとは、フィリーズレビュー経由とフラワーCまでを押さえれば十分。 チューリップ賞以外は、勝っていることが好走条件だ。 短期集中企画実施中! 詳しくは今晩のメルマガで!! ダービーエクスプレス