【ダービーエクスプレス】 今週はG1・ジャパンカップダートをはじめ、3重賞がおこなわれます。 今週も各レースごとに有力馬情報をお届けいたします。 今号ではジャパンカップダート。 16時頃にステイヤーS。 20時頃に鳴尾記念をお届けします。 ★12月5日(日) 5回阪神2日目11R 第11回ジャパンカップダート(G1) ダ1800m シルクメビウス 昨年の2着馬。 JBCクラシックは久々だったし、前日入厩の影響で馬がパニックに。 それで4着ならば力は示したといえそう。 輸送距離の短い阪神に替わるし、叩き2走目は過去4戦4勝。 攻めにも叩いた分の上積みが窺える。 トランセンド 前走で重賞2勝目。 速い脚を平均的に長く使えるタイプの先行馬で、前走はその持ち味をフルに生かした形。 このレースは阪神での2回がいずれも1分49秒台だが2つのレコード保持馬で、1分49秒台では5回走っている。 時計勝負は望むところ。 阪神も1戦1勝なら心配はないだろう。 デキも高いレベルでキープ。 キングスエンブレム 5カ月ぶりの3走前で準オープンを卒業すると、次走でアッサリと重賞初制覇。 前走ではトランセンドに僅かに及ばなかったが、ダート戦でのキャリアの差と、1kg重い斤量だったことを考えれば上出来だろう。 コース実績があるのは心強いし、時計勝負にも対応可能。 前走では砂を被って嫌がっていたが、その分、伸びしろもある。 中間も順調そのもの。 ヴァーミリアン ダートでG1(Jpn1)で9勝を挙げる実績馬。 このレースも、東京施行だった07年に制している。 阪神に替わってからは3、8着。 コースも時計勝負も問題ないし、今年も年頭に川崎記念を制している。 年齢的な衰えは感じられないだけに昨年の8着の理由が判然としないが、持てる能力を出し切れさえすれば当然勝ち負けになる。 ただ、JBCクラシックを叩いて臨んだ例年と違い、今年は帝王賞からの直行。 仕上がりは悪くないが、その点が心配。 アリゼオ 天皇賞では府中2000mの大外枠がすべて。 3歳で久々で毎日王冠を制したのだし、春のスプリングSで負かした相手もダービーの2、4着馬とNHKマイルCの4着馬。 素質の高さを疑う余地はない。 逃げ差し自在の脚質は大きな強み。 重賞2勝の1800mもいい材料だろう。 歴戦の古馬が相手だけに、余計に初ダートが気掛かりだが、アッサリこなす可能性も。 グロリアスノア 前走の武蔵野Sで重賞2勝目。 春にはフェブラリーS5着、ドバイでも4着。 これも実力上位。 重賞2勝、フェブラリーS、ドバイとすべて左回りだが、オープン初勝利が昨年の阪神。 コース替わりは問題ない。 久々で本調子ではなかった前走を叩いての上積みも大きそう。 ただ、ジャパンダートダービーは4着とはいえ、2着のシルクとは1秒差。 距離延長は課題だろう。 オーロマイスター 前々走の南部杯で重賞初制覇。 エスポワールシチーを0.5秒離してのレコード。 稍重とはいえ、上がり3Fを34.8秒でまとめたのだから立派。 [3.4.0.4]なら右回りでも心配ないだろう。 ただ、前走の10着は速いペースについて行った分とはいえ、道中で同じ位置にいた他馬は上位入線。 速い流れ必至とあって、ちょっと気になる。 ダイシンオレンジ 前走は得意の京都での11着だが、当時は久々でいかにも完調手前。大敗もやむなし。 叩いての上積みは大きいはずで、攻めにそれがハッキリ。 京都ほどではないが、阪神にも実績が。 一変に注意。 ラヴェリータ シリウスSでキングスエンブレムから0.1秒差の2着。 当時は久々で、牝馬ながら56.5kgを背負ってもいた。 高く評価でき、その阪神に戻って55kg。 立ち回りひとつで上位争いに。 アドマイヤスバル JBCクラシックで大バテすることなく3着を確保。 昨年のここが5着、今年もJpn1で3、4、3着だから、力上位は明らか。 いいデキも維持している。十分な注意を払いたい一頭だ。