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5月13日（日曜）※会員様公開予定
〇東京11R  ヴィクトリアマイル（☆強力惑星馬）

人気薄の逃げ馬が勝ち星を挙げる時、その勝因は「他の人馬にマークされることなく、マイペースの逃げを打つことができたから」であるケースが多い。
ハナに立って逃げている馬の脚色が衰えていないことに、他の騎手が気づいた時には「時すでに遅し」というパターンである。
逆を言えば、一度そんな勝ちっぷりを見せてしまうと、「次はマークされてしまう」分、厳しい競馬を強いられることが多いのだ。
ヴィクトリアマイルの登録馬の中で「逃げ馬」と呼ぶことが出来るのは、カワキタエンカだけではないだろうか。
アエロリットやミスパンテールも逃げ切り勝ちを決めたことはあるが、「何が何でもハナ」というタイプではない。
2走前の中山牝馬Sで逃げ切り勝ちを決めたカワキタエンカだが、当時は1000メートル通過61秒3というスローペースに恵まれての勝利だった。
続く前走の福島牝馬Sでも逃げの手に出たが、さすがに同じ手は2度も使うことが出来なかった。1000メートル通過は59秒0。中山牝馬Sよりも速い流れでの競馬を強いられた。
だがカワキタエンカは、この厳しい競馬となった福島牝馬Sでも2着に粘り込んだのである。
中山牝馬Sはハンデ戦で53キロだったが、福島牝馬Sでは別定戦の54キロで。斤量面でも条件は厳しくなったのだが、それでも2着と結果を残した。
このカワキタエンカという馬は、並の逃げ馬ではないかもしれない。「少々速い」という程度の流れならＧ１のこのメンバーでも大崩れはない、と見た方がいい！！
ヴィクトリアマイルはここ2戦から距離が1ハロン短くなる。さらに直線が長い東京コースだけに、前半の流れは中山や福島より緩くなるだろう。
Ｇ１だけに後ろの馬の方がマークも厳しくなる筈だ。そんな流れの中、カワキタエンカがマイペースで逃げて、最後の直線で粘り込む競馬をしたらどうなるか？
馬券圏内に残ってしまう可能では十分にあるだろう。道悪でも実績のある馬だから、天候次第では更に注意が必要と言えそうだ。
カワキタエンカがＧ１のヴィクトリアマイルを勝つ、とまではさすがに言い切れない。
だが、2～3着に粘り込んでしまう可能性は十分にあるのではないだろうか？
どの馬を本命視する場合でも、ヒモ穴候補として残しておくべき１頭ではないだろうか。

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