【調教診断】 評価はA~Dにそれぞれ±の評価が付く。 A+~D-までの12段階評価としている。 1・スカーレットカラー B 栗東CW単走馬なり。前肢が前に出ない走りでエリザベス女王杯よりピークは過 ぎたか。トビは高さがある走りで四肢の捌きも素軽さがあり無理のない走りがで きている。 2・スワーヴリチャード B+ 栗東坂路単走馬なり。トビが高く四肢の捌きに素軽さがあり鞍上の指示に従い手 前を変える。いい意味で安定しており大きな変化は見られない。栗東の坂路は右 回りであり、鞍上の指示が出た場面でキッチリ手前を替えている。 3・エタリオウ B- 栗東CW併せ一杯。手前替えが少し遅いのが気になるものの回転の速い脚捌きで 四肢の捌きは力強さがある。走りがピッチ走法のような感じになっているので2 500mくらいの距離は良いかもしれない。 4・スティッフェリオ C 栗東坂路併せ一杯。四肢の捌きは素軽さがあるが終始右手前のままで走る。気持 ち行きたがる面を見せている。トビも少し低い印象で一線級と力差はある印象。 5・フィエールマン A+ 美浦南W併せ強目。トビに高さのある走りで素軽さが目立つ。特に左手前に替え た時点でフワッした走りとなり、一段と素軽さが増した走りになった。手前替え は少しタイミングが合わなかったのか気持ち詰まったような走りも許容範囲。状 態は文句なしに良く見える。 6・リスグラシュー B+ 栗東坂路併せ強目。力強さがある走りも少しバタついた印象で変な力みが残って いるように思える。手前替えはスムーズにできていたが、右手前に戻すのが早い。 7・ワールドプレミア B 栗東坂路単勝強目。四肢の捌きは素軽さがある走り。完歩も大きな走りだが、や はり前走時と同じように右手前のままで走る。ただ一週前は武豊騎手が乗って右 手前から左手前に替えることができていた。 8・レイデオロ A- 美浦南W併せ馬なり。四肢の捌きに素軽さが出た走りでトビも高さがある。完歩 の大きな走りができており捌きそのものは柔らかも見られる。馬場さえ良ければ 衰えはない。 9・アーモンドアイ A 美浦南W併せ馬なり。霧で少ししか見えなかったものの、走っている場面が見え た時は左手前で走れていた。完歩も大きく四肢の捌きも素軽さがありトビも高さ があった。一瞬だけなので評価は難しいが状態は前走以上のデキに思える。 10・サートゥルナーリア C- 栗東坂路単走馬なり。四肢の捌きが素軽さがありトビも高い走り。完歩も大きく 走れているが終始右手前のままで走っている。そして極め付けは残り60m付近 から不正駈足になっている点。前肢が右手前で後肢が左手前。今までそんなそぶ りを見せなかった馬が、ここにきて急に走りの乱れがあったのは、腰かどこかに いたいところがあるのかもしれない。 11・キセキ B 栗東CW単走強目。四肢の捌きに素軽さがありトビは高い走り。ただ前肢は昨年 より前に出ていない走りで少し硬さが出てきたか。去年の秋3戦の出来が素晴ら しすぎただけに今年は昨年よりデキ落ちか。なお20日(金)に坂路で馬なり調 整をしている。 12・クロコスミア C- 栗東坂路単走強目。完歩が小さく回転の速い脚捌きで終始右手前のままの走り。 力強さも欠いた印象。今年はマイル路線の挑戦もあったため走りが小さくなって しまったか。 13・アルアイン A- 栗東坂路併せ馬なり。トビに高さがあり四肢の捌きは素軽さがある。完歩も大き く走れており手前替えはスムーズ。特に欠点らしい面がみられない。なお20日 (金)に坂路で馬なり調整をしている。 14・ヴェロックス B 栗東CW単走一杯。完歩の大きな走りで四肢の捌きは素軽く走れている。先週は トビの低い印象があったものの今回は低い感じはしない。今週は馬体自体が重さ を感じる体になっているか。 15・アエロリット A 美浦坂路単走馬なり。四肢の捌きに素軽さがあり完歩も大きく走れている。トビ も高さがある。葦毛なので膨張して見えることが多いが、今回は膨張して見えず にキッチリと絞れたように見える。 16・シュヴァルグラン A- 栗東CW併せ一杯。トビは低い走りも四肢の捌きは素軽さがある。頭を低くした 走りで姿勢が良くなっている。ステイヤーは追い切りで走りをよく見せないとこ ろがあるが、柔らかい走りもできており年齢的な衰えは感じられない。