こんにちは。
この時間では『マイラーズＣ』を解析しましょう。

☆4月21日(日)　第3回京都2日目11Ｒ
第44回読売マイラーズＣ　芝外1600m右
Ｇ２　４歳上、国際、別定

【有力馬寸評】※50音順
(◎○軸馬候補、△穴候補)

△エーシンメンフィス
昨秋、破竹の3連勝で愛知杯を逃げ切り、重賞初挑戦・初制覇を飾った。
前走の京都牝馬Ｓは、後方待機になったが、４角13番手から直線で馬群の大外を鋭く伸びて2着を確保。
逃げても良し、追い込んでも良しと、脚質に幅が出たのは大きな収穫。
牝馬は54kgで出走できるだけに注目。

◎カレンブラックヒル
昨年のＮＨＫマイルＣで3馬身半差の圧勝劇を演じた。
前走のフェブラリーＳでは1番人気に支持されたものの、勝ち馬から2.8秒も離された15着と大敗。
ダートのG1で大敗したダメージが気になるが、1週前追い切りでは、大きく先行させた併走馬を並ぶところなく突き放すという豪快な内容。
芝のマイルという自身の得意なフィールドに戻れば、主力視扱いが必要。

◎クラレント
前走の東京新聞杯を勝って賞金を加算でき、ローテーションが組みやすくなり、ここへ向かう前に放牧で小休止できたのは大きい。
調整も順調に進んでいるとあれば、このメンバーを相手にどれだけの走りができるか楽しみ。

◎グランプリボス
10年の朝日杯ＦＳ、11年のＮＨＫマイルＣと、マイルGI・２勝の実績。
昨年暮れの国際G1・香港マイルから帰国後、放牧へ出された。
今回は約4か月半ぶりの実戦で、叩き良化型タイプだが、1週前追い切りからは本調子に近い迫力。

△サンレイレーサー
昨年２月に転入後、芝1600mで(3.1.1.0)。
重賞は３戦して、昨年暮れの朝日ＣＣ5着が最高。
今年になり、前々走の洛陽Ｓ3着、前走の六甲Ｓ2着と好成績。
上昇気流に乗って臨む今回は、上位に食い込むチャンスがあるかも。

○シルポート
4年連続の読売マイラーズＣ出走。
一昨年に続き、昨年もこのレースを快勝。
今年は3連覇を狙う。
追い切りでも8歳を迎えても衰えのないところを見せた。
中山記念2着で上昇気流に乗って臨んだ昨年と同様に、中山記念3着をステップに挑む今年も、この馬の逃げが注目。

○ダノンシャーク
前走の京都金杯を制し飛躍を期待したい一頭。
前走後に放牧でリフレッシュされて帰厩し、このレースから本番に向けて状態を上げていく。
1週前追い切りは、Ｃ．デムーロ騎手を鞍上に迎えて、栗東坂路で敢行。ラスト1F12.6秒と、シャープな伸び。

○ファイナルファーム
昨年暮の阪神Ｃ以来で、約４か月ぶりの実戦になる。
530kg前後の大型馬だけに、休み明けでどこまで馬体を仕上げて臨んでくるかがポイント。
一線級のメンバーが揃った今回でも、潜在能力では引けを取らない。
直前の追い切りの動きに最も注目したい。

△マジンプロスパー
1400mの阪急杯、1200mのＣＢＣ賞と重賞2勝を挙げた。
今年の阪急杯でも、4角7番手から鋭く追い込んで2着に好走。
前走の高松宮記念では4番手を追走、勝ち馬から0.4秒差、2着馬とは僅か0.2秒差。
控える競馬が板に付いてきたことで、1600mの距離にも対応できる可能性。

△レインボーダリア
昨秋のエ女王杯で、圧倒的な1番人気のヴィルシーナを追い比べでクビ差の2着に退けてG1初制覇を成し遂げた。
芝1600mは同馬にとって少し忙しい印象もあるが、これまで(1.0.1.1)とこなしている。
牡馬の強力なメンバーが相手のここで、春の目標としているヴィクトリアマイルに期待が持てるパフォーマンスを。

【データ解析】(過去10年)
◎人気は？
平均配当は馬連が9914円、３連単は23万1611円と荒れ気味。
1番人気と3番人気がともに(4.1.1.4)と安定しており、上位人気は強い。
二桁人気は(0.1.1.51)で、極端な人気薄が来ることは少ない。

◎ステップは？
中山記念組が(5.2.1.12)と他を圧倒。
それ以外では同じマイル重賞の東京新聞杯組が(0.1.3.5)と健闘。
Ｇ１の高松宮記念は(0.0.1.8)と苦戦。
中山記念組は1〜3番人気だと(5.2.1.5)と強いが、4番人気以下は(0.0.0.7)と全滅。

◎前走は？
マイラーズＣよりも長い距離を使った馬が強い。
中山記念も含まれる1800mが(7.4.2.22)と活躍馬を多く出している。
1400m以下は(0.0.1.21)と苦戦しており、07年の高松宮記念を使ったマイネルスケルツィが３着に来たのみ。
距離短縮組が好成績。

◎展開は？
前走の４角通過順別の成績では、先頭もしくは2番手で通過した馬が、勝ち馬のほとんどを占め、複勝率も5割前後と好成績を残している。
前走の４角通過が4番手以降は、好走する確率がかなり悪くなっている。

◎ローテーションは？
比較的ゆったりとしたローテーションの馬が強い。
中4〜8週が(8.3.2.32)で13頭も好走馬を輩出しており、複勝率が28.9%と高い。
さらに中9週〜半年は(2.4.5.24)で複勝率31.4%と高い数字。
中3週以下の詰まったローテーションと、半年以上の休み明けは苦戦傾向。

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