こんにちは。 ご愛読頂きまして、誠にありがとうございます。 この時間は日曜・中山「オールカマー」に関してお届け致します。 ☆9月23日(日) 第4回中山第7日11R 第58回産経賞オールカマー(G2) 芝外2200m 別定 【レース概要】 秋のG1シリーズでの活躍が期待される馬たちが登場する産経賞オールカマー。 夏のローカルシリーズで力をつけた「上がり馬」と、夏場の暑い時期を休養に充てていた「実力馬」が激突する。 秋のG1戦線を占う意味でも非常に重要な一戦。 07年の優勝馬マツリダゴッホは同年の有馬記念も制覇。 09年の2着馬ドリームジャーニーもその年の有馬記念優勝に結び付けている。 【有力馬情報】 ◎ナカヤマナイト 昨年の日本ダービー4着馬。 同年秋の仏遠征で強豪との経験を活かし、帰国初戦となったディセンバーSを後方一気の末脚で圧勝。 キャリアはまだ16戦と浅く、今後の成長が期待される。 今年は、AJCCで2着を確保したあと、産経大阪杯5着、鳴尾記念4着、宝塚記念8着と勝ち切れない競馬が続いた。 放牧でリフレッシュ、3か月ぶりの実戦だが、乗り込みは順調。 中山・芝コースは、4戦2勝2着2回と連対率100%と得意。 強敵相手に健闘を続けた春の成績は立派なもの。 本来、いい位置から末を生かせる。 これまで休み明けでは皐月賞5着にディセンバーS勝ち。 ◎ルルーシュ 今夏、巴賞2着、札幌日経OPはレコード勝ちとオープンで好成績。 1年以上の長期休養を経験、キャリアはまだ9戦のみだが、すでに5勝を挙げている素質馬。 近5戦で3勝2着2回と抜群の安定感。 今回は相手が強化されるが、この馬もまだ底を見せていない魅力がある。 ◎ダコール 全20戦中で1番人気に10回支持されているのは、その潜在能力の高さを認められてのもの。 2着8回3着4回と、やや詰めの甘い一面を残していたが、前走・釜山Sでは鮮やかな末脚。 2着馬に2馬身の差をつけて快勝。 それまでの勝ち味の遅さを払拭したレース内容で、いよいよ本格化成った印象が強い。 久々の重賞挑戦で相手が大幅に強化だが、前走勝利の勢いに乗って、上位進出を狙う。 小回り向きの器用さがあり、急坂克服なら。 ◎マイネルキッツ 09年の天皇賞(春)優勝馬。 今回のメンバーの中で実績は最上位にランクされる。 その他にも、10年の日経賞、11年のステイヤーズSを制覇しており、長距離重賞戦線では実力の持ち主。 今年で9歳を迎えた古豪だが、まだ馬体面に衰えは感じられない。 叩き良化形なだけに、休養明けの今回は少々の割引が必要かもしれない。 重賞2勝の実績がある中山コースなら軽視は禁物。 ○コスモラピュタ 前走・天の川Sを快勝し、オープン入りを果たした。 前走ではハイペースで先行したにもかかわらず、直線で抜け出して、2着馬を2馬身突き放す強い内容。 それまでは逃げたレースに良績が多かったが、前走は2番手追走から後続を完封したもので、レースぶりに幅が出てきた。 軽快な先行力から目を離せない。 ○ラッキーバニラ 夏の福島開催で信夫山特別を1馬身半差で快勝。 続く日本海Sを半馬身差で逃げ切り勝ち。 目下2連勝中の上がり馬。 前走はうまく自分の形に持ち込めたとはいえ、上がりをまとめる文句のないレース内容。 以前と比べて逃げ脚に磨きがかかった印象で、本格化を果たした今なら、オープンでも通用するはず。 父がシンボリクリスエス、母の父がサンデーサイレンスで、成長力も十分。 ○ヒットザターゲット 福島民報杯を制した勢いに乗って、続く新潟大賞典で2着馬に2馬身差の快勝。 4歳春を迎えて一気に本格化を示した。 内でタメが利けば鋭い脚を使う。 前々走の宝塚記念と前走の札幌記念は、さすがに相手が強かった印象でともに11着と大敗を喫したが、まだ見限れない。 強い相手に揉まれた経験を活かして、2度目の重賞制覇を目指す。 自分のリズムで運べれば。 ○ダイワファルコン 中山・芝で(5.2.1.4)の好戦績。 コース適性はこのメンバーの中でも上位にランクされる。 中山金杯では勝ち馬からクビ差2着の実績があり、すでに重賞タイトルも手の届くところまできている。 七夕賞は道中で口を割って折り合いを欠き、中団追走から外に持ち出して追い上げたものの、勝ち馬から0.7秒差の9着に敗れた。 今回はひと息入れて立て直しを図られ、2か月半ぶりの実戦となる。 相性抜群の中山コースに戻れば、巻き返しは難しくないか。 夏場の休養で立て直し、コースが替われば。 ○コスモファントム 昨年の中山金杯と中日新聞杯を優勝。 中距離実績はこのメンバーに入っても上位にランクされる存在。 3か月半の休み明けで臨んだ前走の函館記念は8着に敗退。 ここは約2か月の間隔を取って、仕切り直しの一戦となる。 中山・芝は、中山金杯1着を含めて重賞で良績を残しているだけに、休み明けでも侮れない。 ○ユニバーサルバンク 昨春の共同通信杯と京都新聞杯でともに2着の実績がある。 天皇賞(春)で6着に健闘し、目黒記念5着も輸送競馬で馬体が大きく減ることもなく、上々の部類。 休み明けに良績がない点が気になるが、小回りでうまく脚を使えるようなら。 【データ解析】 ◎前走は? 過去10年の優勝馬10頭は、いずれも前走で2000〜2200mのレースに出走していた馬。 前走の距離が、今回の距離(2200m)と大きく異なる馬は割り引きが必要。 また、連対率や3着内率は前走で上位のグレードのレースに出走していた馬ほど高かった。 臨戦過程を比較する際は、前走で格の高いレースに出走していた馬を重視したい。 ◎位置取りは? 中山・芝2200mで開催された年(2003〜11年)の優勝馬9頭は、いずれも4角を「3番手以内」で通過した馬だった。 2着馬や3着馬の数はそれほど多くないものの、先団につけた馬の方が勝ち切る可能性は高いと見るべき。 ◎コース適性は? 中山・芝2200mで開催された年(2003〜11年)は、中山・芝で行われたの重賞、オープン特別、1600万下で優勝経験のある馬が、3着内率31.8%と優秀な成績をマーク。 中山競馬場の芝コースに実績のある馬は好走する確率が高い。 ◎距離実績は? 同じく中山・芝2200mで開催された年は、芝2200mの重賞、オープン特別、1600万下で優勝経験のある馬も、3着内率60.0%と大変優秀な成績をマークしている。 芝2200mのレースに実績のある馬も要注目。 ダービーエクスプレス HP URL http://fhp.jp/derbyexp/ Mail derbyexp@docomo.ne.jp (c)デックス