ここでは、日曜・小倉メインの小倉2歳Sを解析します。 ☆9/2(日) 第2回小倉第12日11R 第32回小倉2歳S(G3) 芝1200m 馬齢 【有力馬情報】 ◎エーシンセノーテ フェニックス賞の勝ち馬。 初戦、2戦目と若さを出してフワフワした走りだったが、それも徐々に良化し、前走では持ち前のスピードを存分に生かして2着を6馬身ち切った。 1分08秒4という時計もこの時季の2歳馬としては優秀。 小柄だが、前走で10kg増。 中間も小倉に滞在してフックラした馬体をキープ。 現時点で心配材料らしい心配材料は何もない。 ◎マイネルエテルネル 初戦を好時計で快勝。 1分08秒8は、昨年まで含めても小倉芝1200mの新馬戦では最速の時計。 攻めで見せたモタれる面も実戦では見られなかったし、最後も余力タップリ。 素質の高さが窺い知れる。 時計もまだ詰まりそう。 力を出せる状態にありそう。 ◎メイショウユウダチ 初戦は離し気味にマイペースの逃げを打つと、直線を向いて更に後続を突き放し、一方的に決めた。 攻め不足でこれだけ走れるのだから、その能力は推して知るべし。 使っての上積みも大きそう。 課題は初めてとなる芝。 ただ、父、母の父、そして母の母にも小倉芝1200mに勝ち鞍がある血統。 アッサリ克服しても不思議ないだろう。 ◎メジャーミノル 初戦は全体の時計こそ目立たないが、ハナを切ってラスト2F11.3→11.5。 余裕残しの体で、硬さもあったし、物見をしてブレーキをかけたりしながらも余力タップリにこの内容。 高い能力を備えていそう。 使っての上積みは大きそう。 重賞のここでも。 ◎トルークマクト 距離を短縮した2走目で7馬身差の圧勝を収めると、函館へ矛先を向けて重賞で0.3秒差。 交わされたところで息切れしたが、残り1F過ぎまで先頭を守っていた。 1200mでスピードを生かす競馬がいい。 小倉の軽い芝は合いそう。 詰まった間隔で東京、福島、函館と経ての小倉戦だが、疲れは窺えない。 あとは長距離輸送をクリアできれば。 ◎マイネヴァイザー 3戦目は間隔を詰めた影響でテンションが高く力を出せなかっただけ。 初戦、2戦目は相手を思えば上等だし、前走は順当勝ち。 小柄な牝馬でピッチ走法。 小回りの短い距離はピッタリ。 前走の1分08秒6も重馬場でのもの。 時計はもっと詰められるだろう。 あとは、輸送後も馬体と落ち着きを維持できれば。 ◎ラヴァーズポイント 時計こそ平凡ながら、センスの良さを見せた。 ◎スマートアレンジ 初芝だが、重馬場のダートで好時計勝ちを収めた。 【データ解析】 ◎前走は? 過去10年の優勝馬10頭中6頭は、前走が「未勝利(新馬2走目以降を含む)」、3頭は前走が「オープン特別」だった。 一方、前走が「新馬」だった馬のうち優勝を果たしたのは04年のコスモヴァレンチのみ。 好走率も前走が「未勝利」・「オープン特別」だった馬を下回っている。 前走が「新馬」だった馬はやや評価を下げるべき。 前走が「新馬」だった馬のそのレースのコース別成績を見ると、前走が「小倉・芝1200m」だった馬は3着内率9.7%とさらに苦戦していた。 前走が「新馬」だった馬の場合、今回と同じコースを経験していても好走する確率が上がるわけではなく、むしろ過信禁物と言えそう。 前走が「未勝利」だった馬について、2着馬とのタイム差別成績を見ると、前走で2着馬に0.3秒以上のタイム差をつけていた馬は、3着内率33.3%と優秀な成績をマークしていた。 前走の「未勝利」を大きな着差で勝ち上がってきた馬はぜひ注目。 ◎脚質は? 過去10年の優勝馬10頭中、06年のアストンマーチャンを除く9頭は、前走で出走メンバー中1位の上がり3Fタイムをマークしていた馬。 一方、前走の上がり3Fタイムが出走メンバー中4位以下だった馬は、一頭も連対していない。 前走内容を比較する際は、レース終盤の脚色にも注目。 ◎枠順は? 枠番別成績を見ると、「5〜8枠」だった馬の好走率は、「1〜4枠」だった馬のそれを大きく上回っている。 昨年も1着〜4着を7、8枠の馬が上位を独占しているように、外枠の馬が好走しているレース。 今年も内めの枠を引いてしまった馬は、割り引きが必要か。 ダービーエクスプレス HP URL http://fhp.jp/derbyexp/ Mail derbyexp@docomo.ne.jp (c)デックス