今週最後の分析は日曜札幌のキーンランドCです。 短縮開催の今年の札幌。 土日連続の重賞開催となります。 ☆8月26日(日) 第2回札幌第4日11R 第7回キーンランドC(G3) 芝1200m 別定 【有力馬情報】 ◎ダッシャーゴーゴー 高松宮記念惜敗後にひと息入れ、CBC賞から戦列復帰。 最後にひと伸びが利かなかったのは、馬場の渋化と59kgのハンデのせいだろう。 それでもタイム差は0.2秒。 斤量差を思えば「負けて強し」の3着といっていい。 重賞3勝、芝のスプリントG1で4、4着(1度は2着降着)の実力馬が裸同然の56kg。 秋の戴冠を狙うには、ここは落とせぬ戦いなる。 ◎ドリームバレンチノ 3連勝で重賞初制覇。負かした相手が高松宮記念3着のロードカナロアだから、胸を張れる勝利だろう。小回りでも確実に追い込んでくる脚があり、流れが落ち着いても、うまく対応できるのがこの馬の持ち味だ。同じ洋芝の函館をスムーズにこなせたことも大きく、今回も確実に勝ち負けに絡んでくるはず。 ◎パドトロワ 春から不本意な競馬が続いていたが、少々人気を落としたところでG1・2着馬の底力を見せつけた。 もともと成績の波が大きいタイプだが、昨年のこのレースではカレンチャン、ビービーガルダンを相手にクビ、ハナ差の3着に健闘。 実績のある舞台なら連続好走できる可能性は高い。 ◎スプリングサンダー CBC賞で前記ダッシャーゴーゴーに先着した。 ハンデ差が味方したことは確かだが、後方集団から追い上げたのはこの馬だけ。 メンバー中、最速の上がりで2着まで伸びた内容は優秀だし、2年ぶりの1200m戦だったことを思えば、なおさら高く評価できる。 追い比べになれば、男馬相手でも黙っていない。 ◎テイエムオオタカ オープンで勝ち負けを続けてきた馬だから、前走は勝って当然。 ただ、控える競馬で最後までしっかりと伸びた内容は、たとえ準オープン馬相手でも成長の証と受け取れる。 あの競馬が板につけば、宿願の重賞勝ちにも手が届くはずだ。 ◎シュプリームギフト 前々走でそのテイエムオオタカに敗れたが、格上挑戦となった続くUHB賞を2馬身差で完勝。 51kgの軽ハンデが生きたとはいえ、一気に突き放した脚は鮮やかだった。 別定戦でもあの切れ味は侮れない。 ◎グランプリエンゼル 1200mに戻った前走が物足りない内容。 ただ、今春の高松宮記念も含め、新装された中京との相性は今ひとつの感。 重賞勝ちのある札幌コースなら、変わり身が見られるかも知れない。 ◎ビウイッチアス アイビスSDで1番人気に反してしまったが、初の直線競馬で、いきなりの重賞1番人気では荷が重かった。 コースは初めてでも、今回は走り慣れた1200mの周回競馬。 資質の高さに改めて注目したい。 【データ解析】 ◎人気は? 単勝人気で注目しておきたいのは、3着内率で2番人気馬が83.3%と極めて高い数値を誇っている点だろう。 1番人気馬も66.7%と高い数値をマークしており、上位人気馬優勢の傾向が見てとれる。 これらに続くのが4番人気馬の50.0%だが、その次となると3番人気馬の16.7%で、一気に数値が落ちる。 「1・2番人気」馬には引き続き注目。 ◎性別は? 性別による成績をまとめると、牝馬が断然上位の結果を残している。 好走率ではすべてのカテゴリーにおいて、牡馬・せん馬に2倍以上の数値で圧倒している。 さらに、3着以内に入った牝馬を詳しく見ていくと、3着以内馬9頭中8頭が、単勝4番人気以内に推されており、上位人気の牝馬は要注目。 一方、単勝10番人気以下で3着以内に入った馬は2頭いるが、その2頭ともに牡馬だったことも、覚えておきたい。 ◎前走・前々走は? 前々走1着・5着馬が勝率で14.3%、連対率で28.6%とトップタイの数値をマークしている。 3着内率では2着・3着馬もそれぞれ28.6%、33.3%をマークしており、どれも傑出してはいない。 しかし、前々走で敗れていた80頭において、前々走と前走の勝ち馬とのタイム差を比較してみると、前走が1着もしくは前々走より前走の方が勝ち馬とのタイム差が小さいグループが、勝率・連対率で断然上位の成績を残していた。 前々走で敗れていた馬については、前走で勝っているか、少なくとも勝ち馬からのタイム差を縮めている馬に、より勝機が広がっていると言えそう。 ダービーエクスプレス HP URL http://fhp.jp/derbyexp/ Mail derbyexp@docomo.ne.jp (c)デックス