競馬予想の本質：情報料金−２



スーパーＴＦ競馬です。
初回に続き，情報料金のお話をします。

初回で，「自信があるからこその高額料金，またその料金に相応した精度に対
する義務と責任があるはず」順当に考えればこうなります。

では高額情報料をとる予想屋とはどんなところか？，なぜ高額なのか？
これについてお話しましょう。

競馬予想業界は詐欺の温床ということは周知の事実です。
これほど合法的に詐欺の働ける商材は他にないからです。

ちょっと言い過ぎですが，高額予想屋の９０％以上が詐欺と解釈して間違いあ
りません。
詐欺にも種類があり，一つは純然たる詐欺で予想など全くする気のない詐欺予
想屋，もう一つはまともな予想はするが，実態は素人に毛が生えた程度の能力
しかない予想屋。
詐欺でなくても当たらなければ実質詐欺と何ら変わりません。

詐欺を除く高額予想屋の実態については次号以降でご紹介しますが，本当にあ
きれるばかりの実態です。
今回はその中の一つだけご紹介します。

私が競馬初心者の頃，ある大手の予想会社の企画に飛びつきました。
そこは雑誌でも大々的に宣伝しており，競馬関係者多数との契約，元調教師，
機種も在籍，スタッフも一流競馬新聞から引き抜いた精鋭で構成されていると
の触れ込みでした。
そこの企画で１日馬連３〜４点２回コロガシ，３ヶ月で１００万獲得というも
ので，料金は参加費７万円でした。

私はワクワクした気分で，初日のレースに１万円投資しましたが結果はカスリ
もしない外れでその日は終了，次の日も外れ。
首を傾げましたが，「まあ１週で結果を求めるのは性急かな，次週に期待」
ところが次週も外れ。
２週連続全滅で−４万円，参加費を合わせてここまで１１万円ですから，さす
がに怖くなり，１レース３千円まで落としました。

何とあきれたことに，３ヶ月１３週２６日間で的中したのはたった１レース，
それも４００円の配当しかつかないトリマイ，１レース目で皆目的中しないの
ですから，コロガシも何もあったものではありません。

このコロガシ企画スタートの時は大々的な宣伝とよだれの出そうな見込みと
過去の実績のオンパレードでしたが，３ヶ月経った終了時は何のコメントもな
く，クレームをつけましたが音沙汰無し，もちろん参加費の７万円は返ってき
ませんでした。

ほんの一例ですが，有名なところでも素人より劣るというのが実態です。
詐欺より始末が悪いです。
この他にも嫌というほど経験していますが，それは後日に。


話を戻しますが，詐欺の予想会社にリピート客は皆無です。
詐欺予想屋は絶えず新規の見込み客を開拓しなければなりません。
それには凝ったサイト，一流専門誌への広告掲載や競馬専門メルマガの大量
配布，元旗手や元調教師，その他競馬関係者へのコミッション料と，半端では
ない経費を要します。

凝ったサイト作成には数百万，広告費も百万単位の費用が発生します。
これらの費用をまかなうにはいやでも高額にしないと元がとれません。
ユーザは情報に高額を支払っているのではなく，こうした高額の経費に対して
料金を支払っているだけです。実に馬鹿げた話ですね。

「当たらない情報などお金をもらっても要らないが，精度の高い情報は少々高
額でも惜しまない」
こういった高額予想屋は，ユーザのこのような心理につけこんでいるにすぎな
いことをしっかり認識しておくことです。
先の「高い値札を付けたら即売れた」というのと同じ理屈です。

　　　　　　「情報料金と的中精度は無関係である」
　　　　　　
これをしっかり頭に入れておく必要があります。

時期続き次号で料金についてお話します。