★今週の重賞・データ分析★ ◇1月16日(日) 第1回中山6日目11R 第51回京成杯(G3) 芝2000m ◎初勝利を挙げたばかりの馬は割り引き 前走の条件別成績を見ると、前走で「500万下」「重賞」「地方競馬のレース」に出走していた馬の3着内率がそれぞれ30%を超えている一方、前走が「新馬」「未勝利」「オープン特別」だった馬の3着内率はいずれも20%を下回っていた。 とくに前走で「新馬」「未勝利」に出走していた馬は、勝率や連対率もやや低調だ。 ※前走の条件別成績 (過去10年) 条 件 成 績 新馬 1-0-0-14 未勝利 1-1-2-21 500万下 4-1-4-17 オープン特別 2-1-1-23 重賞 3-6-2-10 地方競馬 0-0-1-2 ※前走「新馬」「未勝利」だった馬の年次別成績 (過去10年) 年 次 成 績 2001年 1-0-1-3 2002年 0-0-1-3 2003年 1-0-0-2 2004年 0-0-0-3 2005年 0-0-0-2 2006年 0-1-0-2 2007年 0-0-0-2 2008年 0-0-0-4 2009年 0-0-0-5 2010年 0-0-0-9 ◎前走好走馬が中心! 前走が「500万下」「オープン特別」「重賞」だった馬の、そのレースの着順別成績を見ると、京成杯で3着以内に好走した馬の大部分は、前走で「4着以内」に食い込んでいた。 また、前走が「4着以内」だった馬の好走率は、「5着以下」だった馬の好走率を大きく上回っている。 前走の結果を比較する際は、前走が「500万下」「オープン特別」「重賞」で、上位争いに食い込んでいた馬を高く評価したい。 ※前走「500万下」「オープン特別」「重賞」だった馬の着順別成績 (過去10年) 前走の着順 成 績 4着以内 9-5-6-19 5着以下 0-3-1-39 ※前走「500万下」「オープン特別」「重賞」で5着以下だった馬のレース別成績 (過去10年) 前走レース 成 績 ラジオNIKKEI杯 0-2-1-9 東京スポーツ杯 0-1-0-1 その他のレース 0-0-0-29 ◎前走の「末脚」に注目 過去10年の3着以内馬30頭中、7割にあたる21頭は、前走でJRAのレースに出走し、メンバー中「2位以内」の上がり3Fタイム(推定)をマークしていた。 また、過去10年の優勝馬11頭(02年は1着同着)のうち、前走の上がり3Fタイム(推定)順位が3位以下だったのは、06年のジャリスコライトのみである。 前走のレースぶりを比較する際は、出走メンバーよりも速い上がり3Fタイムをマークしていた馬に注目しよう。 ※前走上がり3Fタイム順位別成績 (過去10年) 上り3Fタイム順位 成績 1位 6-5-5-23 2位 4-0-1-15 3位以下 1-4-3-55 ◎芝2000mに実績のある馬が優勢 過去10年の3着以内馬30頭中、過半数の16頭は、JRAの芝2000mのレースにおいて連対経験のある馬だった。 該当馬は勝率17.4%、連対率26.1%、複勝率34.8%と好走率の面でも優秀だ。 過去の戦績を比較する際は、今回と同じ芝2000mのレースで連対経験のある馬に注目してみたい。 ※芝2000mのレースに連対経験の有無別成績 (過去10年) 成 績 あり 8-4-4-30 なし 3-5-6-65 ◇1月16日(日) 第1回京都6日目11R 第56回日経新春杯(G2) 芝2400m ◎毎年連対馬を送り出す5歳勢 5頭の優勝馬を送り出す「5歳馬」が勝率14.3%、連対率でも31.4%の高数値をマーク、他の世代を圧倒していた。 しかも5歳勢は10年連続で連対馬を送り出しており、今年も5歳馬の出走があれば、ノーマークにはできないだろう。 また、「4歳馬」も3着以内馬10頭を送り出し、3着内率34.5%をマークしている。 「4歳馬」と「5歳馬」は3着内率で「6歳以上」の馬を大きく上回っており、若い世代の好走が目立つ傾向にある。 ※年齢別成績 (過去10年) 馬 齢 成 績 4歳 2-2-6-19 5歳 5-6-3-21 6歳 1-1-1-24 7歳 2-1-0-18 8歳以上 0-0-0-16 ◎勝ち馬は上位人気馬から 単勝「1番人気」の優勝馬は04年のシルクフェイマス1頭のみで、3着内率も40.0%にとどまっている。 ただし、「1〜5番人気」馬から優勝馬9頭が送り出されているように、上位人気馬が勝ち切るケースが多い。 しかし、3着以内馬の数では、09年に11番人気で優勝したテイエムプリキュアなど「10番人気以下」から3頭、「6〜9番人気」からも6頭が送り出されており、 ハンデキャップレースらしく波乱含みの傾向にあることは、常に頭に入れておきたい。 ※単勝人気別成績 単勝人気 成 績 1番人気 1-2-1-6 2番人気 3-2-0-5 3番人気 1-2-3-4 4番人気 2-1-1-6 5番人気 2-0-0-8 6〜9番人気 0-3-3-34 10番人気以下 1-0-2-35 ◎負担重量は重すぎず軽すぎず 連対馬20頭中16頭が「54キロ〜56.5キロ」の範囲だった馬から送り出されていた。 また、「50キロ以下」で連対したのは09年の優勝馬テイエムプリキュア(49キロ)のみ。 「57キロ以上」の馬も、03年2着のコイントス以来近7年間で連対はおろか、3着にも入っていないという不振が続いている。 トップハンデ馬も、3着内率25.0%とその実績に見合った成績を残しているとは言えず、今年もこの傾向は続くのか、注目するのも面白いかもしれない。 ※負担重量別成績 (過去10年) 負担重量 成 績 50K以下 1-0-2-6 51〜53K 0-0-5-25 54〜55K 6-7-1-34 55.5〜56.5K 2-1-2-16 57K以上 1-2-0-17 ※トップハンデ馬の成績 (過去10年) 成 績 1-1-1-9