今週の重賞・データ分析 ◆1月5日(水) 第1回中山1日目11R 第60回中山金杯(G3) 芝2000m ◎安定性なら前走G3組かオープン特別組 条件別にまとめた前走の着順別の成績を見てみる。 前走がG1・G2だった馬は延べ21頭が出走。 優勝したのは09年のアドマイヤフジ(前走ジャパンカップダート14着)のみで、3着も08年のメイショウレガーロ(前走セントライト記念14着)だけ。 しかも前走G1 組は前走条件クラス組と同じ15頭が出走しているが、3着内率では「前走条件クラス組」の数値が大きく上回っており、前走でビッグレースに出走していた馬の不振が目立つ。 連対馬の数では、10頭を送り出すG3組と、同7頭のオープン特別組の安定性が上位だ。 ☆前走クラス別データ (過去10年) 前走クラス 中山金杯成績 G1・G2 1-0-1-19 G3 6-4-4-52 オープン特別 2-5-2-45 条件クラス 1-1-3-10 ◎前走の競馬場は中央場所が上位 前走の競馬場にも注目が必要かもしれない。 過去10年で05年のクラフトワーク(前走は函館記念1着)を除く9頭の優勝馬が、前走で中山・阪神・京都競馬場のいずれかに出走していた。 その一方で、G3 の中日新聞杯(10年は小倉開催)が行われる中京競馬場からの連対は、09年2着のヤマニンキングリーのみ。 優勝馬はゼロながら、2頭の2着馬を送り出している東京競馬場を含め、前走で中央場所に出走していた馬が好成績を残している。 前走でローカル開催に出走していた馬は、苦戦傾向にあるようだ。 ☆前走の競馬場別成績 前走の競馬場 金杯成績 函館 1-0-0-0 福島 0-0-1-10 新潟 0-0-1-3 東京 0-2-1-12 中山 3-4-5-44 中京 0-1-2-18 京都 2-0-0-11 阪神 4-3-0-28 ◎好走例が多い重ハンデ馬 00年以降に中山競馬場で行われた過去10回において負担重量別の成績は、57kg以上を背負った馬の好走が目立っていた。 しかも05年以降では、優勝馬6頭中5頭が負担重量57kg以上の馬(例外は53kgのシャドウゲイト)、 2着馬をみても6頭中3頭が同57kg以上の馬、 残り3頭中2頭は同56kgの馬で占められていた(残る1頭は05年のマイネヌーヴェル、53kg)。 重ハンデ馬活躍の傾向は、ここ数年より強くなっていると言えるだろう。 ☆負担重量別成績 (00年以降中山開催) 負担重量 金杯成績 49.5kg以下 0-0-0-1 50〜53kg 3-2-3-34 54〜55kg 1-2-4-43 55.5〜56.5kg 0-3-1-22 57〜57.5kg 5-3-2-18 58kg以上 1-0-0-6 トップハンデ 2-2-1-11 ◎大活躍の下位人気馬 00年以降に中山競馬場で行われた過去10回の単勝人気別成績を見ると、1〜5番人気までの連対率でトップ数値だったのが1・2・4番人気の30%で、人気馬が期待に応える走りを見せているとは言い難い。 なかでも05年以降は、1番人気で3着以内に入った馬が2頭(05年優勝のクラフトワーク、10年優勝のアクシオン)しかいない。 一方、8番人気以下からは3着以内馬6頭(毎年1頭ずつ)が送り出されている。 10番人気以下からは00年以降の中山競馬場で行われた10回で合計7頭が3着以内に入っており、下位人気馬の好走は、常に頭に入れておいた方が良いだろう。 ☆単勝人気別成績 (過去10年) 単勝人気 金杯成績 1番人気 3-0-1-6 2番人気 0-3-1-6 3番人気 2-0-1-7 4番人気 3-0-0-7 5番人気 0-2-0-8 6〜9番 2-2-3-33 10番以下 0-3-4-57