【ダービーエクスプレス】 こんにちは。 朝の号に引き続き、ここでは『ラジオNIKKEI2歳S』『中山大障害』のデータ分析です。 ★『ラジオNIKKEI2歳S』 歴代の好走馬たちを見ると、のちのG1馬がズラリ。 本レースは翌年のクラシック戦線を占う意味でも重要な一戦である。 1.実績 過去10年の連対馬20頭中13頭にはオープン特別か重賞連対歴があった。 残りの7頭にしても、6頭には前走もしくは前々走で、2着に0.5秒差以上で圧勝した経験があり、近走で素質の片鱗を見せていた馬たちだった。 また、過去の連対馬には特徴があり、4着以下に負けたことがあるのは4頭だけ。 つまり、どのレースでも大負けしない安定感も必要なのだ。 2.人気 当然のことながら「成績の安定した馬」=「上位人気」になりやすく、堅い決着が多いのも本レースの特徴だ。 その証拠に1番人気の成績は[2・4・2・2]、2番人気は[5・2・1・2]。 どちらも連に絡まなかったのは02年のみで、近2年は1・2番人気で決着している。 無謀な穴狙いはやめたほうがいい。 3.ローテーション 王道路線は5連対の京都2歳S経由だ。 05〜08年は連に絡んでいなかったが、前年久々にここ経由のヴィクトワールピサが優勝。 今回もここで2着以内に好走した馬は注目だ。 ほかでは札幌2歳Sや東京スポーツ杯2歳Sなどの芝1800mの重賞経由も5連対しているので要注意。 京都2歳Sと同じく2着以内が好走条件だ。 あとは基本的に1着であることが好走の目安。 ただし、新馬経由だけは2着に0秒5差以上で圧勝していることが必須条件となる。 4.騎手 騎手では、過去10年で4連対している安藤勝騎手と武豊騎手。 とくに安藤勝騎手は、騎乗馬が2番人気以内なら、連対率100%で軸鉄板となる。 5.脚質 先行馬が圧倒的有利で、過去の連対馬20頭中11頭が該当していた。 逆に不利なのが追込馬。 4角10番手以下にいた馬は1頭しか連対していない。 ★『中山大障害』 1.中山グランドジャンプとの関連 春の中山で争われるジャンプレースのG1中山グランドジャンプ。 同じ年に行われた中山グランドジャンプの着順から中山大障害の成績を探ってみると、 断トツの7勝を挙げているのが、同年春の中山グランドジャンプに出走していなかった馬だった。 しかし、好走率に目を向けると、中山グランドジャンプで「3着以内」だった馬が、 連対率で50.0%、3着内率で64.3%の高い数値をマークしている。 信頼度という点では、中山グランドジャンプ上位入着馬に軍配が上がる。 ただし、優勝馬は同年春の中山グランドジャンプ「2・3着」馬か、同レース「不出走」組からしか出ていないことは、チェック項目かもしれない。 2.人気 3着内馬30頭のうち延べ25頭が単勝「5番人気以内」に支持された馬で占められていた。 過酷な一戦ということで、人気を集めるような高い実績や強い勝ち方を披露した馬が、好成績を残しているようだ。 また、興味深いのは、単勝「6〜9番人気馬」の不振。 延べ40頭が出走して3着以内に入ったのは、昨年3着のオープンガーデン1頭のみ。 その一方で、単勝「10番人気以下」の馬が延べ50頭出走して3着以内に4頭入っている。 単勝「10番人気以下」の伏兵馬の食い込みに注目してみたい。 3.前走 過去10年の出走馬について、前回出走した障害レースでの単勝人気別成績をみてみる。 このレースの優勝馬延べ10頭すべてが、前回出走した障害レースで単勝「5番人気以内」の支持を集めていた。 2着馬を見ても、前回出走したレースで単勝「6番人気以下」だった馬は2頭しかいない。 ジャンプ王者を決める一戦だけに、直近の障害レースで上位人気に推されていたような馬でないと、好走は難しいようだ。 4.前走の位置取り 過去10年の優勝馬10頭中延べ6頭が最終4角で「先頭」に立っている馬だった。 3着以内馬30頭を見ても、延べ29頭が最終4角で「5番手以内」の位置取りだった。 次に、前回のレースでの最終4角の位置別成績をみてみる。 3着以内馬30頭中延べ24頭が、前回の障害レースでも最終4角で「5番手以内」の位置取りだった。 早めに仕掛けても最後までバテない持久力と粘り強さがあるような馬でなければ、この過酷な一戦で好走は出来ない、と言うことだろう。