【ダービーエクスプレス】 おはようございます。 今週も重賞競走をデータ面で分析してみます。 まず、『有馬記念』。 今年も群雄割拠、精鋭たちが参戦してきました。 当然JCで降着処分は受けたものの、圧勝に見えたブエナビスタが中心に思われるが、そこに盲点はないか? 探ってみると・・・。 1.G1実績 G1の中でも芝2000m以上で実績を残していることが重要。 連対馬20頭を見ると、14頭には芝2000m以上のG1に優勝か2度以上の連対があり、これが連対のための条件となる。 ただ、3着馬でこれをクリアしていた馬は4頭。 3着候補に関しては、もう少しハードルを下げても大丈夫だ。 2.距離実績 距離に関しては、芝2400m以上で下記2条件のどちらかをクリアしていること。 a.G1=連対 b.G2=優勝 ちなみに、連対馬20頭中16頭がこれに該当する。 なお、3着を見ると該当馬は4頭にとどまり、前項と同様、3着ならこの条件に拘泥する必要はない。 3.ローテーション その年の6月以降に2カ月半以上の休養を取っていることが条件で、連対馬20頭のうち例外は2頭。 また、3着馬も例外は2頭だけ。 しかも、03年以降の7年に限ると1〜3着馬すべてがこれに該当する。 また、秋季レース数は2〜3戦が理想(連対馬20頭中16頭)。 更に、レース間隔は菊花賞からの中8週というのがギリギリで、これを超える間隔で連対できた馬は1頭しかいない。 4.前走(臨戦態勢) ステップ別では目下3連勝の秋の天皇賞組も侮れないが、やはり、軸馬は10年で9連対のジャパンC組から選ぶのが正解。 なお、大きく離された次位は秋の天皇賞組と菊花賞組で各3連対。 これにエ女王杯組の2頭と、海外G1組の2頭を加えた19頭がG1からの臨戦となる。 また、3着も10頭中9頭がG1組だった。 一方、連対馬20頭中15頭が前走5着以内で、残る5頭中4頭は二桁着順。 前走成績に関してはかなり極端な傾向が出ているが、やはり、前走5着以内というのがひとつの目安となる。 また、優勝馬に限れば10頭中8頭までが前走3着以内だった。 5.馬齢 年齢別成績は以下の通りで、とにかく5歳と6歳勢の落ち込みが顕著。 連対数と連対率の双方から、主力は3歳と4歳の2世代と見て間違いないが、1着候補という意味では10年で7勝を挙げている4歳勢の方だ。 馬齢 出走数 連対数 比率 3歳 37 6 16.2% 4歳 27 8 29.6% 5歳 40 3 7.5% 6歳 24 1 4.2% 7歳上 17 2 11.8% 6.決まり手 近年、ペースが極端だった年はなく、ほぼ平均的に流れている。 決まり手も様々で、脚質による有利不利は特に考えなくていいだろう。 また、枠の内外による成績の偏りも認められず、こちらも気にかける必要はなさそうだ。 7.人気 1番人気は7連対だから、軸としてそれなりに信頼して良さそうだ。 また、優勝馬は07年のマツリダゴッホを除くとすべて4番人気以内で、1着候補に関していえば、あまり無理な穴狙いは推奨できない。 ただ、2着には(13)(13)(14)人気、3着には(13)(10)(11)人気と二桁人気馬の食い込みも見られる。 《結論》 最有力候補は、やはりブエナビスタ。 ローズキングダムがこれに続くが、ブエナの宿敵レッドディザイアもデータからは有力候補になる。 以下、ペルーサ、ヴィクトワールピサ、エイシンフラッシュが続く。 古馬の牡馬勢は劣勢ムードだが、強いて名前を挙げればトーセンジョーダンとフォゲッタブルか。