【ダービーエクスプレス】 おはようございます。 ご愛読頂きまして、誠にありがとうございます。 いよいよ中央競馬の大団円、有馬記念が行われます。 今年残念ながら亡くなった「オグリキャップ」をはじめ、多くも名馬が熱戦を繰り広げてきた桧舞台です。 今週も本日(木曜日)は今週行われる重賞競走の有力馬情報を、明日(金曜日)はそのデータ分析をお届けしてまいります。 ご参考になれば幸いです。 まずは『有馬記念』です。 ★12月26日(日) 5回中山8日目10R 第55回有馬記念(G1) 芝2500m ブエナビスタ G1 のタイトルは5つ。 うち4つは牝馬限定でのものだが、前々走の天皇賞(秋)を圧倒的な強さで制し、牡馬も含めた現役日本最強クラスの実力をあらためて実証した。 走行妨害で1位入線2着降着となった前走のジャパンCも、メンバー中最速タイとなる上がり3F33.5秒の末脚をマークしている。 このグランプリを制し、すっきりとした形で2010年のラストを締めくくることができるか、注目が集まる。 ローズキングダム ジャパンCで2位入線から繰り上がり優勝となり、朝日杯FS以来、2度目のビッグタイトルを獲得した。 皐月賞4着、ダービー2着、菊花賞2着と3歳クラシックでは惜敗続きだったが、古馬と初対戦、しかも世界の強豪を相手に大仕事を成し遂げた。 秋を迎えて馬体が充実し、完全に本格化したムード。 堂々の先頭ゴールで、G1 連勝を飾る可能性も十分にあるだろう。 ヴィクトワールピサ 今秋にフランス遠征を敢行。 芝2400mで行われたニエル賞(国際G2)4着、凱旋門賞(国際G1)7着と好結果を出せなかったが、帰国初戦となった前走のジャパンカップで3着に好走。 繰り上がり優勝となったローズキングダムとハナ差の大接戦だった。 皐月賞でローズキングダムを0.2秒差の4着に退けた中山に舞台が替わり、逆転優勝の期待が高まる。 エイシンフラッシュ ハイレベルな3歳世代のダービー馬。 前走のジャパンカップは8着に敗れたが、前々走の神戸新聞杯2着後に、筋肉痛で菊花賞を回避する誤算があったことを考えれば、見直す余地は十分にある。 前走後は大きな反動もなく、調教の動きはグンと素軽くなっている印象。 実戦を使われて、かなりの上積みを見込めるだろう。 ルーラーシップ 日本ダービーは5着止まりだったが、約6か月ぶりの実戦だった前走の鳴尾記念を1:44.9の好タイムで勝利。 重賞初制覇を達成。 ひと夏を越して心身ともにパワーアップし、上り調子でグランプリに参戦してきた。 父はローズキングダムと同じキングカメハメハで、母は名牝エアグルーヴ。 血統的にも実に奥が深そうだ。 層が厚い3歳勢の中で、最も未知の魅力にあふれている1頭か。 ペルーサ ダービートライアルの青葉賞を4馬身差で圧勝し、本番のダービーでも2番人気に推されたが、出遅れが響いて6着に敗退。 秋3戦もすべてスタートで後手を踏んでいるように、ゲートに大きな弱点を抱える。 ただ、前々走の天皇賞(秋)では、出遅れながらも優勝したブエナビスタを上回る上がり3F33.6秒の末脚で2着に追い上げてきた。 入念なゲート練習の効果でスタートを決めることができれば、勝ち負けに持ち込む力を秘めている。 ドリームジャーニー 昨年春秋グランプリ連覇の偉業を達成したこの馬が、連覇を狙って今年もエントリーしてきた。 今季初戦のオールカマーで2着に入ったあと、右前球節炎を発症し、予定していた天皇賞(秋)は大事を取って回避。 やや順調さを欠いたのは確かだが、11月末に栗東トレーニング・センターに帰厩してからは順調に乗り込まれている。 実力的に軽視は禁物だろう。 トーセンジョーダン 1600万下の漁火S→アイルランドT→アルゼンチン共和国杯と、現在3連勝中。 特に、トップハンデの57kgを背負って楽々と差し切った前走は、完全本格化を思わせる強さだった。 一気に相手関係が強化される今回も、侮れない存在となりそう。 レッドディザイア 米・フラワーボウル招待S(国際G1)3着、ブリーダーズカップフィリー&メアターフ(国際G1)4着と、海外G1 制覇はならなかったが、いずれも優勝馬と接戦を演じた。 3歳時の秋華賞ではブエナビスタを破って優勝しているだけに、帰国初戦でも侮れない。 オウケンブルースリ 前走のジャパンカップで7着に敗れたが、4角16番手から上がり3F33.8秒の末脚を繰り出して、優勝したローズキングダムに0.22差まで詰め寄っており、決して悲観する内容ではなかった。 追い込み脚質とあって、小回りの適性は微妙だが、展開が向くようなら、大駆けがあるかもしれない。 トゥザグローリー 前走の中日新聞杯で重賞初制覇を達成。 後方からインコースをまくり気味に進出し、直線で楽々と抜け出すというワンサイド勝ちだった。 中1週での臨戦とあって、体調を維持できるかが鍵となるが、本格化を果たした良血馬の勢いは魅力たっぷり。 ダノンシャンティ 今年のNHKマイルCを1:31.4のJRAレコードタイムで圧勝。 続く日本ダービーは惜しくも骨折のため出走取消となったが、スケールの大きさは同期のG1 馬たちにもまったく引けを取らない。 ただ、今回は骨折明けで約7か月半ぶりの実戦となる上に、芝2500mの距離も、中山・芝コースも未経験。 条件的にはかなり厳しく、底力でどこまでやれるかがポイントとなる。