【ダービーエクスプレス】 たびたび失礼いたします。 今号では今週行われる「愛知杯」「阪神カップ」のデータ分析です。 今週の重賞 愛知杯・阪神カップ ★阪神カップ(過去4年) ◎前走のレース別成績 3着以内馬12頭のうち半数の6頭が、前走でマイルCSに出走していた。 これに次ぐのは、3着以内馬3頭を送り出す前走京阪杯組。 前走がスワンS・オーロC・その他のレースだったグループからは、それぞれ3着以内馬が1頭ずつしか出ていない。 マイルCS 1-3-2-14 京阪杯 1-2-0-13 スワンS 1-0-0-7 オーロC 0-0-1-2 その他 1-0-0-23 ◎前走の着順別成績 前走2着以下だった馬は9頭が3着以内に入っているが、そのうち7頭が前走G1出走組で、残る2頭は「京阪杯」で5着以内の成績だった。 創設以来、前走でG1 以外のレースに出走して6着以下だった馬は、まだ3着以内に入ったことがない。 1着 1-1-1-6 2着 0-1-0-4 3着 1-0-0-5 4着 0-0-1-3 5着 1-0-0-2 6〜9着 0-1-0-12 10着以下 1-2-1-27 ◎4角の位置別成績 (00〜09年の12月に行われたレース) 過去10年の12月の阪神・芝1400mで行われた29レース(2歳限定レースを除く)について、4角の位置別成績を調べる。 1〜4番手グループ143頭と、5〜9番手グループ142頭とでは、僅かではあるが5〜9番手グループの数値が、すべてのカテゴリーで上回った。 このレースの過去4年のデータでも、3着以内馬12頭中11頭が4角で5番手以下の位置取りだった。 (唯一の例外は06年3着のマイネルスケルツィで同「2番手」)。 勝率20%超の4角先頭の馬のチェックは欠かせないだろうが、差し馬勢の台頭が目立つレースであることは、覚えておいても損はないだろう。 先頭 6-0-3-20 2〜4番手 6-10-10-88 5〜9番手 12-14-10-106 10番手以下 5-7-4-144 ◎単勝人気別成績 前項で調べた29レースを、単勝人気別成績で見てみると、1番人気馬が連対率で48.3%の安定感をマークしていた。 このレースの過去4年でも、単勝1番人気は2勝2着1回で、連対率75.0%と更に安定感を増している。 (唯一4着以下に敗れたのは06年にイギリスから遠征してきた海外馬コートマスターピースで9着)。 その一方で、6番人気以下からでも3着以内に46頭が入っており、これは占有率では52.9%と、半数以上を占めている。 このレースの過去4年でも、6番人気以下からは7頭が3着以内に入っており(占有率58.3%)、伏兵馬の台頭は常に頭に入れておきたい。 1番人気 8-6-1-14 2番人気 5-2-1-21 3番人気 4-3-1-21 4番人気 1-0-2-26 5番人気 2-2-3-22 6〜9番人気 5-10-15-86 10番人気 4-8-4-169 ★愛知杯(過去4年) ◎JRA・G1出走経験の有無 過去4年の3着以内馬12頭中、7割以上にあたる9頭は、同年のJRAのG1に出走した経験があった。 その9頭は、いずれも同年のG1における最高着順が9着以内だった。 ビッグレースに参戦した経験のない馬も多数出走しているが、やはり同年のビッグレースを経験している馬の方が優勢のようだ。 しかし、同年のG1を経験している馬であっても、すべて二桁着順に敗れていた馬は割り引きが必要だろう。 あり 3-2-4-21 なし 1-2-0-34 ◎JRA・G1未経験馬の前走着順別成績 過去4年の3着以内馬12頭中、同年のJRAのG1に出走経験のない馬は3頭いたが、この3頭はいずれも前走で条件クラスのレースに出走し、3着以内に好走していた。 08年には、1着のセラフィックロンプ、2着のチェレブリタと、いずれも前走で1000万下のレースに出走していた馬が上位を独占している。 前走の着順が良ければ、そのレースの格はあまり問われないようだ。 3着以内 1-2-0-5 4着以下 0-0-0-29 合計 1-2-0-34 ◎前走との間隔別成績 過去4年の愛知杯では、前走から中3週以上の間隔で臨んできた馬が3着以内馬12頭中11頭を占めていた。 残る1頭は06年2着のコスモマーベラスで、同馬は12月3日のターコイズSで2連勝を飾り、中1週の間隔で臨んできた上がり馬だった。 このレースでは、前走から間隔が詰まっている馬ではなく、余裕のある臨戦過程で参戦してきた馬に注目したい。 今年の場合、11月27日(5回東京7日目、6回京都7日目)以降のレースに出走していた馬は、割り引きが必要だろう。 中2週以内 0-1-0-25 中3週以上 4-3-4-30 ◎馬齢別成績 過去4年の年齢別成績を調べてみると、3着以内馬12頭中11頭は4歳以下の馬だった。 残る1頭は、07年に優勝した5歳馬のディアデラノビア。 また、昨年の愛知杯は、出走馬18頭のうち9頭が5歳以上だったものの、上位3頭はすべて4歳馬で、4着にも3歳馬のヒカルアマランサスが入っている。 キャリア豊富なベテラン勢よりも、これからさらに力をつけていく若い馬に注目すべきレースなのかもしれない。 4歳以下 3-4-4-26 5歳以上 1-0-0-29