ジャパンカップ 日本馬プロフィール ヴィクトワールピサ 今年の皐月賞馬。 日本ダービーでは、1番人気に支持されたが、勝ち馬のエイシンフラッシュから0.3秒差の3着に敗退。 その後のフランス遠征もG2ニエル賞が4着、凱旋門賞は7着止まりだった。 とはいえ、まだまだ成長が見込める3歳馬。 海外での貴重な経験を積んだ今回、ひと回りパワーアップした姿を見せてくれるのか、注目の帰国初戦となる。 エイシンフラッシュ 今年の日本ダービー優勝馬。 秋シーズンの初戦となった神戸新聞杯で2着に入ったあと、筋肉痛が出て菊花賞を回避したが、症状は軽かった。 すぐにジャパンカップへ目標を切り替えて順調に調整されている。 ハイレベルとされる現3歳世代の頂点に立った大物。 古馬とは初対戦となるこの大舞台でどんな走りを見せるのか、大いに注目したい。 オウケンブルースリ 2008年の菊花賞馬。 昨年のジャパンカップでも、後方待機から素晴らしい追い込みを見せ、優勝したウオッカからハナ差の2着まで追い上げている。 1年近い休養から復帰した前走の京都大賞典は、+22kgという大幅な馬体重増だったが、勝ち馬のメイショウベルーガから0.1秒差の2着に入って地力健在をアピール。 その後に歩様の乱れが出て天皇賞(秋)は回避したが、大事には至らず、11月に栗東坂路で追い切りを再開。 臨戦態勢を着実に整えてきている。 ジャガーメイル 今年の天皇賞(春)でG1初制覇。 約4か月ぶりの実戦で春秋の盾連覇を狙った前走の天皇賞(秋)は、直線で急激に内へ斜行し、15位入線18着降着となった。 しかし、今年初戦の京都記念では、勝ち馬のブエナビスタと0.1秒差2着と接戦を演じ、続く天皇賞(春)では前年の覇者マイネルキッツを力で捻じ伏せての勝利と、このメンバーの中でも地力は上位の存在。 今回、天皇賞(秋)の芝2000mから距離が400m延びるのは大歓迎で、スムーズなら上位争いに加わってきそう。 シンゲン 09年の新潟大賞典とエプソムC、今年のオールカマーと重賞を3勝。 G1実績は昨年の天皇賞(秋)での5着が最高だが、前々走のオールカマーではG1・3勝馬のドリームジャーニーの追撃をクビ差退けている。 東京・芝では6勝をマークしているコース巧者だけに、強力メンバーが揃ったここでも、うまく立ち回れるようなら、出番があるかもしれない。 ナカヤマフェスタ 今春の宝塚記念でブエナビスタを破ってG1初制覇。 その後はフランスに長期遠征し、フォワ賞G2で2着を経て、世界最高峰・凱旋門賞G1でも2着と大健闘した。 今回は帰国初戦とあって体調面がポイント。 陣営は戻ってからの気配を慎重に見極めた上で、ジャパンカップ出走にゴーサイン。 ワールドクラスの走りが府中のターフで見られそう。 ブエナビスタ これまでに、阪神JF、桜花賞、オークス、ヴィクトリアM、天皇賞(秋)と国内G1を5勝。 今春には海外にも遠征し、ドバイシーマクラシックで2着に好走した。 4か月ぶりの実戦だった前走の天皇賞(秋)を2馬身差で圧勝と、臨戦過程も文句なし。 ビッグレース6勝目へ向けて、期待は高まるばかりだ。 ペルーサ デビュー4連勝で青葉賞を圧勝した素質馬。 5戦目のダービー・6着以降の3戦は、すべて出遅れが響いて敗れているが、前走の天皇賞(秋)では、後方からゴール前で強烈な伸びを披露してブエナビスタの2着まで追い込んだ。 器の大きさは、現3歳世代の中でも屈指の存在。 課題のスタートさえ決めることができれば、大仕事を成し遂げる可能性も秘めている。 メイショウベルーガ エリザベス女王杯2着からの臨戦。 優勝したイギリスのスノーフェアリーには4馬身差の完敗だった。 しかし3歳牝馬三冠のアパパネや一昨年の覇者リトルアマポーラを外から捻じ伏せるという、強いレース内容だった。 前々走の京都大賞典では、一昨年の菊花賞馬オウケンブルースリを完封。 中1週とレース間隔は詰まっているが、今の充実ぶりなら上位食い込みも十分ありそうだ。 ローズキングダム 昨年暮れの朝日杯FSを制してJRA賞最優秀2歳牡馬のタイトルを獲得。 3歳クラシックレースでは、皐月賞4着、日本ダービー2着、菊花賞2着と勝ち切れなかったが、常に上位争いを演じてきた。 前々走の神戸新聞杯では、ダービー馬エイシンフラッシュを激しい叩き合いの末、優勝しており、3歳世代でトップクラスの力があるのは間違いない。