☆ジャパンカップ☆ 〜外国馬プロフィール〜 (五十音順) ヴォワライシ(イタリア) 20戦11勝という高い勝率を誇るイタリア調教馬ヴォワライシ。 昨夏にフランスに遠征してG2モーリスドニュイユ賞も制している事から、井の中の蛙というわけでは決してない。 約3か月の休養後、9月に復帰してJCが休み明け3戦目と、明らかにここを目標にしてきた。 9月にG3フェデリコテシオ賞を勝って6つ目の重賞制覇、11月7日G1ローマ賞2着と、上々の実績を重ねており、調子は間違いなく良さそうである。 ジョシュアツリー(アイルランド) 2歳秋に行われた8FのG2ロイヤルロッジSを制し、今年の英ダービーへ向けた前売りで上位人気に支持され、早くから素質を高く評価されていた馬である。 小さな故障が重なって今年の春は出走態勢が整わず、3歳初戦は8月17日に行われたセントレジャーの前哨戦、G2グレートヴォルティジャーSとなった。 ここで3着のあと、英セントレジャーでは5着と敗れたが、古馬との初対決となったカナディアンインターナショナルSで見事にG1初制覇を果たした。 末脚を活かすタイプだけに、府中の馬場も合いそう。 シリュスデゼーグル(フランス) 3歳秋にG3プランス・ドランジュ賞、G2 コンセイユ・ド・パリ賞と連勝。 昨年はそのあと香港に遠征し、G1香港ヴァーズで、勝ち馬のダリャカーナに11/4遅れをとる5着に健闘。 力をつけているところをアピールしている。 今年も、8月にG3ゴントービロン賞でヴィジョンデタの3着になったあと、準重賞とG2ドラール賞を連勝。 連覇を狙ったG2 コンセイユ・ド・パリ賞がクビ差の2着と、実に安定した成績を残している。 遠征に対する不安もない。 状況を問わず頑張る粘り強さを持った馬と言えそうだ。 ダンディーノ(イギリス) 3歳馬ダンディーノは、仕上がり途上だったデビュー戦と、距離も馬場も不向きだった英セントレジャーを除けば、6戦して4勝、2着2回という堅実派である。 硬い馬場での時計の速い決着に無類の強さを発揮する馬だ。 重賞勝ちはないが、G3ゴードンSで2着時には、のちの英セントレジャー勝馬や、昨年のG1デューハーストS2着馬らに先着しており、今季の英国3歳世代では上位の力量を持っている馬である。 ティモス(フランス) 9月G2フォワ賞でナカヤマフェスタと差のない競馬3着をし、日本でもお馴染みの馬だ。 重賞勝ちの実績はないものの、G1 級と互角の競馬が出来る馬と見て間違いない。 サンクルー競馬場に限れば3戦3勝と左回りを得意としており、東京競馬場は充分に力を出せる舞台のはずだ。 フランス調教馬だが、ドイツ産馬で母の父もドイツが産んだ近代の名馬Surumuである。 今年のダービー馬エイシンフラッシュや秋の天皇賞馬ブエナビスタらを筆頭に、ドイツ血脈を注入された馬の活躍が目立つ今、そんな時流に乗っての激走が期待される1頭である。 フィフティープルーフ(カナダ) 超大型馬で小脚が利くタイプではないため、もっぱら先行する競馬につとめ、ここまで9戦して7連対と堅実。 9月19日G1ノーザンダンサーターフSが重賞初挑戦。 あわや逃げ切りかという競馬で英国から遠征してきたレッドウッドの半馬身差の2着に健闘。 前走のG1カナディアンINSでは5着と敗れたが、勝ち馬1馬身半差。 大崩れしたわけではない。 9戦4勝とキャリアの浅い4歳馬だけに伸びしろはたっぷりとありそう。 国外のレースに出走するのはこれが初めてだけに、環境の変化に戸惑っていないか、直前のチェックは重要だろう。 マリヌス(フランス) 晩成タイプで3歳クラシックには縁がなかったが、11月に3度目に準重賞を制し、4歳8月にG2ドーヴィル大賞を制して重賞初制覇を果たした馬である。 凱旋門賞は枠順にも恵まれず、直線は大外を追い込み、勝馬から6馬身差の6着と大健闘、4歳秋を迎えて見た目の印象以上に強くなっていることを実証した。 「無類の道悪巧者」と見られており、力の勝負には強いが、一方で速い時計の決着には対応できるかどうか。 モアズウェルズ(フランス) 愛ダービー路線に乗った3歳春から、フランスへの移籍を経て、4シーズンにわたってトップ戦線でタフに駆け続け、この路線の重賞を4つ制している古豪である。 G1タイトルには手が届いていないが、愛チャンピオンS3着、前走のカナディアンINSにおけるアタマ差2着などの実績があり、ほぼG1級と認定してよい実力の持ち主だ。 環境の変化を問わずアウェイでも自分の競馬が出来るのが特長である。 馬場が硬くて時計の速い日本の競馬との相性は良くないと言われているサドラーズウェルズ産駒だが、今年初戦硬い馬場で勝利を収めており、この馬に関しては心配なさそうである。