【ダービーエクスプレス】 おはようございます。 ご愛読頂きまして、誠にありがとうございます。 本日は日曜日に開催される第30回ジャパンカップの特集です。 この号ではJCのデータ分析をお届けします。 12時配信で外国所属馬のポイント。 16時配信で日本馬のポイントをお届けいたします。 どうぞ、お付き合いください。 【ジャパンカップ・データ分析】 ☆日本馬☆ 1、実績 連対馬17頭中14頭に共通するのは、牝馬限定戦を除く芝2000m以上のG1で優勝か2度以上の連対があったこと。 例外はタップダンスシチー、コスモバルク、スクリーンヒーロー。 ちなみに、3着に入った日本馬8頭中7頭もこれに該当しており、3着候補まで含めてこれを条件としていいだろう。 2、コース コース成績に関しては、東京の芝でG1・3着以内か重賞勝ちがあることが条件。 これも17頭中14頭が該当し、例外はタップダンスシチー、コスモバルク、オウケンブルースリの3頭。 そしてやはり、3着馬も8頭中7頭がこれに該当する。 3、臨戦態勢 地方馬のコスモバルクを除くと、夏季から秋季にかけて2カ月半以上の休養期間がなかった馬は連対馬16頭の中ではスクリーンヒーローだけで、3着馬は例外ゼロ。 また秋季のレース数は1〜2戦であること。 こちらは連対馬16頭に例外はなく、3着馬に1頭(デルタブルース)例外がいるだけ。 4、前走 連対馬17頭のうち10頭が、また、3着も8頭中5頭が秋の天皇賞組。 中心はこの組の中から探すのが正解だろう。 なお、前走については17頭すべてがG2以上。 また、着順はG2なら勝っていること、G1でも4着以内に入っていることが条件。 例外は秋の天皇賞6着のハーツクライとアドマイヤムーン、凱旋門賞失格後だったディープインパクトの3頭だけ。 5、馬齢 年齢別では21頭の出走で8連対、3着3回の4歳勢が最も優秀。 これに次ぐのが29頭の出走で5連対、3着3回の3歳。 狙えるのはこの二世代で、28頭の出走で2連対の5歳、14頭の出走で同じく2連対の6歳、16頭の出走で連対がない7歳以上は減点の対象になる。 ☆外国馬☆ 1、実績 この10年では僅か3連対、3着も2頭の外国勢。 好走条件を探るのは難しいが、3着も含めた入着馬5頭中4頭に共通するのは、芝2000m以上の国際G1勝ちがあった点。 これを実績面の条件としていいだろう。 2、前走 同じく入着馬5頭のうち4頭は前走5着以内。 また、5頭すべてが中6週以内での臨戦。 この2点が前走の条件になる。 3、馬齢 外国入着馬5頭のうち3頭が5歳で、残る2頭が4歳。 出走数では5歳の11頭に対し、4歳は倍以上の24頭。 日本馬は3〜4歳が主力だが、外国勢に関しては5歳馬の優位は瞭然といえそうだ。 ☆共通データ☆ 1、決まり手 このところ、道中3〜5番手あたりから抜けた馬が後続の猛襲を凌いで優勝というケースが続いている。 ただ、過去10年を振り返っても、それ以上前で運んで連に絡めたのは、重馬場の03年を除くとコスモバルク1頭だけ。 ある程度の機動力は必要だとしても、良馬場である限り先行勢の前残りは考えづらい。 2、枠順 枠順による有利不利は少なそうな東京の2400mだが、中山施行だった02年を除く9回のうち7回は9番枠より内から優勝馬が出ている。 フルゲートに満たない年もあったため、内と外では出走機会にも多少の差が出てくるが、その点を考慮しても、真ん中よりも内にいた方が有利といえそうだ。 3、人気 1番人気馬は(4.2.4.0)。 連対率は60%で、これは1番人気として可もなく不可もなしといった成績。 だが、3着入着率は何と100%。 つまり、10頭すべてが馬券の対象になっていた点は注目に値しよう。 また、東京で行われた9回のうち8回までは5番人気以内同士での決着で、3着も9頭中7頭が5番人気以内。 伏兵台頭の余地が少ないことも、しっかりと記憶しておきたい。 ★結論★ 外国馬の参戦が減ったとはいえ、過去10年の出走数は外国馬55頭に対して日本馬108頭。出走比率は概ね1:2でありながら、これだけの差がつくのは単に出走数の問題だけではなさそうだ。 外国馬が8頭揃っても、ここ数年続いている日本馬の優位は動かないと見る。 中心は秋の天皇賞組の4歳馬で、実績面の条件も綺麗にクリアする「ブエナビスタ」。同じ4歳の「ナカヤマフェスタ」も勿論有力だ。 一方、強力な布陣の3歳勢だが、データからはどれも一長一短の印象で、外国馬にもチャンスはありそう。 「ヴォワライシ」は過去10年で1頭だけ出走し、キッチリ勝利を収めている伊調教馬。 年齢や実績からも注目。