熱中!競馬タイム
追悼版
「思い出の名馬達」
オグリキャップ
あれはまだ世の中が、バブル景気を引きずっていて、青函トンネルや東京ドームが完成オープンした1988年の春の事でした。
好景気で今は考えられぬほどの忙しさの為に、体を壊した私は、5月の初めに入院。4ヶ月の診断の長期となり、楽しみはテレビだけでした。
多忙で何年か競馬から離れていた私は、公営競馬から来た第2のハイセイコーの期待がかかる、オグリキャップの名は聞いてましたが、見てはいません。
退屈凌ぎにラジオと競馬ダイジェストで、5/8の4歳馬特別戦を見て、その強い勝ちっぷりに驚き、オグリのレースを追いました。
彼はなんと入院中に、5/8日4歳馬戦、6/5日ニュージーランド杯、7/10日高松宮杯と3連勝もしたのです。
それも後者2Rは、コースレコード勝ち。
大体は3コーナー過ぎから、大外まくりをかけ、そのまま先頭に抜け出しての、本当に強い馬の勝ち方でした。 私は何としても、競馬場で自分の目で、この強さを感じたいと思い、辛い治療を必死に頑張り、予定より20日も早く退院出来たのは、あの馬のお陰と思っています。
そして秋、毎日王冠で念願の競馬場で目の前勝利! 初のG1挑戦の天皇賞では、惜しくも2着でしたが、その年の最後有馬記念では勝ち。
この年は地方で2勝して、中央入りでまた6連勝、G12着3着して有馬記念優勝の、凄まじい活躍。
オグリキャップは、私の人生に強い印象を刻んだ馬でした。
冥福を祈ります。