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6月4日（日曜）※会員様公開予定
〇東京11R　安田記念（☆強力惑星馬）

「JRAでのG1初勝利が安田記念」というと、2年前に突然この世を去った、あの騎手を思い出す人も多いに違いない。
レース直後、馬上で号泣しながら引き揚げてきた彼をオーナーが出迎え、抱き合う姿に感動した、という人もいるだろう。
だが、彼が初めて制したG1レースは安田記念ではない。地方で行われるダートグレードレースも含めると、彼はその前に既にG1ジョッキーとなっている。
ある牝馬とコンビを組み、盛岡競馬場での「マイルチャンピオンシップ南部杯」を勝っているのだ。
彼の突然の死が報じられた時、JRAの競馬場と同様に、盛岡競馬場でも献花台と記帳台が設けられた。
盛岡のファンにとっても彼の存在は特別であり、彼の死はショッキングなものだった。
今年の安田記念の登録馬を見ると、あの時、彼とのコンビでマイルチャンピオンシップ南部杯を勝った牝馬が母系にいる馬が出走する。
その馬について、今回の安田記念で軽視しようとする人は、その理由として、こんな話を挙げるに違いない。
「以前は、マイル戦で勝ち星があったが、最近はマイル戦よりも長い距離ばかりを使われている。今、マイル戦では距離不足ではないだろうか？」
このように「距離不足」を指摘する人には、この馬の血統図を見せて、母系にいるマイル戦南部杯優勝馬の名前を指差してやればいい。
芝とダートの違いはあるが、マイル戦のG1を勝っている馬が母系にいるのだ。
この血統で「距離不足」などと言ったら、天国にいる彼に笑われてしまうだろう。
彼が初めてG1を勝った馬の血を引く馬が、彼のJRA・G1初勝利を飾ったレースを勝利する。
偶然かもしれない。だが、生前の彼を思い出せば、天国でこんなイタズラをしていても、決して不思議ではないだろう。
競馬ファンを楽しませるのが大好きな男だったのだから。そんな彼の天国からのイタズラを楽しむ一番の方法が「馬券」であることは言うまでもない。
この馬から強気の勝負で、天国にいる彼のイタズラを楽しもうではないか！！

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