昔からTVを見ている時についつい似た者を探してしまうというクセがある。
家族にはいつもケンもホロロに却下されてしまうのだが、人間観察するクセは競馬にも役立つと思う。
例えばソフトバンクの抑えのエースである馬原は内田博に似ているし、ヤクルトの飯原は
蛯名ににているのである。
この二人は舞台が府中のダービーでは要注意である。
どうやら内田は藤原厩舎に乞われてエイシンフラッシュに騎乗するらしいし、蛯名は恐ら
くハンソデバンドだろう。
G1、特にダービーともなると厩舎やオーナーサイドの場外戦が熾烈を極める。
そして多くの騎手が戦前から虚々実々の駆け引きをしているのである。
今回内田が選んだエイシンフラッシュは本来ならば勝負どころは藤田が乗るはずだが、
藤田がヒルノダムールを選んだことで内田に声がかかったと推測される。
内田クラスになればトゥザグローリーの池江厩舎や騎乗停止の小牧で乗り手がいなく
なったローズキングダムの橋口厩舎など他の厩舎から声がかかったはずだから、エイシン
を選んだという事実は重要である。
馬単位で見ればヴィクトワールピサ、ペルーサ、ダノンシャンティの三つ巴に見えるが、
馬を取り巻く人間の世界では虚々実々の戦いが繰り広げられている。
そして忘れえてはならない馬がプリンシパルを勝ったルーラーシップだ。
この馬は岩田が持ち乗りでプリンシパルは横典で権利を獲ったが、本番で誰が騎乗するの
か注目している。
恐らく藤沢厩舎の専属とも言える北村だと思われるが、ペルーサの影に隠れて存在感の
薄いこの馬の血統背景考えれば単なる伏兵として見るのは早計だろう。
実は今年のトライアルの特徴として例年は低レベルのプリンシパルSの方が青葉賞よりも
メンバーが揃っていたのである。
オークスでも例年なら縁の薄いトライアル組のサンテミリオンとアグネスワルツが勝ち
負けしたように、この流れはダービーで再現される可能性も大いにあり得ると思う。
そしてスプリングSを逃げ切ったアリゼオも要注意だ。
G1ではいつも嵐を巻き起こす外人騎手だが、今回はウイリアムスに決まった。
長距離の本場でリーディングの彼の当たりの柔らかい騎乗テクニックは本当に要注意で
ある。
「馬券の鉄人2010」
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